一礼で終わる「日本一短い」祭り 長野

集まった人たちが一礼しただけで終わる、日本一短いとも言われる祭りが長野県岡谷市で行われました。
長野県の旧中山道の塩尻峠には明治13年の24日に明治天皇が休憩したことを記念する石碑が建てられ、周囲は公園として利用されています。ここで行われる地元の祭り、「塩嶺御野立記念祭」は石碑が建てられた大正5年から続いていて、日本一短い祭りとも言われています。
24日は石碑の前に岡谷市と塩尻市の関係者など130人余りが集まりました。午前10時になると、「一同、礼」とかけ声がかけられ集まった人たちが石碑に向かって頭を下げ、20秒ほどで頭を上げて、祭りは終わりました。
岡谷市から祭りに参加した60代の男性は、「岡谷市と塩尻市の過去の歴史に思いをはせて今後の発展を願いながら一礼しました。この伝統を守っていきたいです」と話していました。