英国民投票 開票進む 「離脱」がやや上回る

英国民投票 開票進む 「離脱」がやや上回る
イギリスで23日に行われたEU=ヨーロッパ連合からの離脱の賛否を問う国民投票は開票作業が進められ、半数以上の開票所で開票が終わり、これまでのところ離脱が残留をやや上回っています。
イギリスのEUからの離脱の賛否を問う国民投票は、各地で開票作業が進められています。イギリスの公共放送BBCによりますと全国382か所の開票所のうちこれまでに半数を超える211か所で開票作業が終わり、結果が発表されました。

それによりますと、「離脱」が857万5130票で51.3%、「残留」が813万9194票で48.7%と離脱がやや上回っています。

BBCは「残留支持者が多い都市部と、そうでない地方との争いになっている」と伝えています。またイギリスの民放ITVは、これまでに結果が発表された開票所では離脱が予想を上回っているうえ、残留の支持が多いとされるスコットランドで投票率が低いとみられることから離脱が有利な情勢だと分析しています。

国民投票に向けた運動では、経済への影響や移民問題への対応などを争点に離脱派と残留派が激しい論戦を繰り広げました。イギリスがEUから離脱する事態になれば、金融市場が混乱することが予想されるほか、EUの将来を左右しかねないだけに、結果が注目されます。

開票作業が順調に進めば、日本時間の24日午後に大勢が判明する見通しです。