株主からは、シャープの人材が日本電産など同業他社に流出していることへの懸念や対抗策を求める声が相次いだ。
女性株主は「(同業他社への転職は)退職後5年(は禁じる)など一定期間の制限をかけられないのか。職業選択の自由とはいえ、やはり納得いかない」と不満を口にした。
高橋興三社長は「日本電産では中身の事業は、現在はシャープと競合していない。将来的には分からないが、日本電産はモーターなどデバイスが中心だ」と理解を求めた。
また、AI(人工知能)や(さまざまな機器がインターネットを介して連携する)IoTなどを成長戦略とするシャープの経営戦略にも質問が出た。
男性株主は、シャープの経営不振は液晶事業に傾注した時代からあったとし、「AI、IoTもデジタルの技術だ。果たして経営不振の元凶となったデジタル分野で復活を望めるのか」と疑問視した。
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