西日本で非常に激しい雨の見込み 土砂災害などに警戒を

西日本で非常に激しい雨の見込み 土砂災害などに警戒を
活発な前線の影響で、中国地方で激しい雨が降っています。25日にかけて西日本で非常に激しい雨が降るおそれがあるほか、東日本や北日本でも大雨になると予想され、気象庁は、記録的な大雨となっている九州北部や中国地方などでは土砂災害や川の増水・氾濫に警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、西日本付近に停滞する前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込んでいるため前線の活動が再び活発になっています。
この時間は、中国地方に発達した雨雲がかかり、午前10時半までの1時間には、岡山県井原市で34ミリ、広島県府中市で31.5ミリの激しい雨を観測しました。
これまでの雨で、九州や山口県、それに愛媛県では、降り始めから数日間の雨量が多いところで300ミリから600ミリを超えて6月1か月分を上回る雨量となっているところがあり、このうち熊本県では、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。
また、広島県や岡山県でも22日の降り始めからの雨量は、6月1か月分に匹敵しています。
発達した雨雲は次第に東へ移動する見込みですが、西日本では、活発な前線の影響で大気の不安定な状態が続くため、25日にかけて局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。
25日朝までに降る雨の量は、九州北部と近畿で150ミリ、九州南部と中国地方、それに四国で120ミリと予想されています。
また、東日本や北日本でも25日にかけて低気圧が近づいて湿った空気が流れ込むため、局地的に激しい雨が降って大雨となるおそれがあります。
気象庁は、記録的な大雨となっている九州北部や中国地方などでは土砂災害や川の増水・氾濫などに警戒するよう呼びかけています。

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