わき腹が痛いという症状があらわれた時にどうすればいいのですか。今まで味わったことがないような痛みにおそわれると「何かの病気なのでは?」といろいろと心配になりますよね。痛みの程度によっても違うと思いますが疑わなければならないどんな病気が関係しているでしょうか。特に左のわき腹に注目したときにどんな可能性があるのでしょうか。
わき腹が痛いとき
わき腹が痛いといっても程度や場所によって違いがあります。
まずはどんな痛みどの程度の痛みを感じますか?
場所はおなかだけでしょうか? 自分なりに分析し痛みの程度と場所を整理しておくことはできますね。
☑ 我慢できないほどの強烈な痛み
☑ 鈍い痛みがしばらく続く
☑ お腹全体が重く痛みがある
☑ 腰の方にも痛みがある
対処するためには
もしかして「あんな病気?」「こんな病気かも?」
あれこれ素人判断で不安だけを募らせるのはかえって体によくはないですね。
当然のことですがそれぞれ痛みの程度が異なり、場合によってはすぐにでも治療をしなければならない場合もあります。
速やかに専門医の受診をお勧めしたいと思います。受診した結果として特に異常なしであればそれに越したことはないわけですから。
左脇腹痛の可能性
(一般的な可能性ですから参考程度にしてください)
☑ 例1 左脇腹がズキズキしたような差し込む痛みがあるなら、内臓が原因の場合や神経痛ということも考えられる
☑ 例2 左脇腹がチクチクとしたような痛みがあるなら、胃腸からくる痛みの可能性もあります
☑ 例3 左脇腹を押すと痛みがあるなら、腹部にガスが溜まっているかもしれません
☑ 例4 左脇腹に鈍痛がある場合は尿管結石を疑う必要があるかもしれません
☑ 例5 下痢が伴っているならどうでしょうか。胃腸や膵臓に何らかの原因があるのかもしれません
☑ 例6 痛みが食後で左脇腹が痛くなるならば膵臓が関係した痛みが考えられるかもしれません
痛みの程度や症状
病院にいくにあたって自分の中で痛みの程度や症状をはっきりしておくことは助けになります。
上記にあげたのはいくつか考えられる例を取り上げていますが、それでも人によって痛みのあらわれ方は異なるようですね。
時間とともに痛み方が違うように感じたり「うまく表現できないような」違和感を感じることもあるかもしれません。
症状として感じることは紙に書き出して病院にいくときには、そのすべてを説明できるようにしておくといいかもしれません。
例1 左脇腹がズキズキ
ズキズキしたような差し込む痛みを感じるならどうですか?
この場合は内臓からくる痛みを疑うことになりますが肋間神経痛ということも考えられるのです
肋間神経痛
それは肋骨に沿って痛みが走りますね、そしてたいていは片側に痛みを感じる発作的な痛みともいえます。
これは神経が骨や筋肉の間にはさまれて刺激されてることで痛みが発生するといわれていますね
姿勢が悪いとか疲れとか考えられる原因もさまざまなのですが多くは一時的であることのようです。
例2 チクチクするような
左脇腹がチクチクするような痛みならば胃腸の関係した痛みや腸炎なども関連した病気として浮上してきます。
そしてもし湿疹などの症状があるようでした帯状疱疹ということもありうるのです
帯状疱疹
たいじょうほうしんウイルスが原因での痛みとは
通常は帯状の疱疹があらわれるのですが疱疹がでないこともありますから要注意ですね。
病院にいくといろいろな検査によって診断していただけると思います。もし帯状疱疹ですと痛いですよね。
経験した人はよく知っていると思いますが、人によってはとにかく激痛で1,2週間痛みを経験することもあります。
例3 左脇腹を押すと痛む
押すと痛む場合に考えておく必要があるのは便秘などが原因でお腹にガスが溜まっている可能性です。
ガスが溜まる
ガス発生源は主に腸に関係しているといわれています。
いつもはお腹のガスの発生と排出のバランスは保たれた状態になっているのですが、腸内細菌によって二酸化炭素やメタンなどのガスが生み出されます。
つまり腸内にある細菌が腸に入ってきた食べ物を分解する時にガスが発生するわけです。それでその発生したガスが溜まってしまいます。
便秘
便秘には問題のある便秘と問題のない便秘があるといわれていて、大きな病気が潜んでいることがあるのです。
ですから決して軽く見ることはできませんね。
また腸に関係した病気も疑われますからきちんと病院へ行くことは大切です。
例4 左脇腹に鈍痛
鈍痛がある場合は尿管結石の可能性もあります。
尿管結石
尿管結石は起き上がれないほど痛い時もありますね。
脂汗がじわっと出てくるほどの痛みが関係していることもあるのです
尿路結石の痛みがおきるのは結石が尿路から動いて尿の流れをさえぎるときに起きるのです。
例5 下痢を伴う左脇腹痛
下痢を伴う左脇腹の痛みの場合胃腸や膵臓に何らかの原因があるかもしれません
もちろん食あたりという線も可能性としてはありますね。
例6 痛みが食後
この場合膵臓が原因ということもあります
脇腹もそうですが背中にまで違和感が及ぶことがあります。この症状は膵臓の病気が疑われますね。
軽く見ない
わき腹に痛みを感じる原因としていろいろな病気が可能性としてあることもあわせて覚えておきたい点です。
結局自分なりの素人判断で適切な治療を遅らしてしまい、結果として悪化してしまうのはとても残念なことですね。
☑ 急性胆嚢炎
☑ 胆石発作
☑ 急性胆管炎
☑ 胃・十二指腸潰瘍とその穿孔
☑ 膵炎
☑ 帯状疱疹(ヘルペス)
☑ 骨格筋の痛み
☑ 尿管結石
☑ 水腎症
☑ 腎盂腎炎[じんうじんえん]
☑ 腎梗塞[じんこうそく]
☑ 腎動脈瘤破裂
☑ 腎外傷
放置しておけば直る?
疑いのある疾患として簡単にあげるだけでもこれだけあるということは素人ではとても、識別して結論を下すなんてできないですね。
いろいろと精密に検査し専門家にきちんと判断を仰ぐことの大切さがわかりますね
結論として言えること
いろいろな可能性があることは自己判断で決められないことを物語っていると思います。
素人判断で病名を決定してしまうのではなくきちんと医療機関において診断していただき治療することがなにより大切です。