06月23日 19時04分
名古屋城の外堀で、体長1メートルを超えるワニのような口をした大型の外来魚「アリゲーターガー」が見つかりました。
名古屋市は外堀の生き物の生態系を乱すことになるので外来生物を捨てないよう呼びかけています。
アリゲーターガーは、6月10日、名古屋城の外堀で外来魚がいないか観察していた市民団体「なごや生物多様性保全活動協議会」の酒井正二郎さんが見つけてビデオカメラで撮影しました。
酒井さんによりますと、体長が1メートル以上あるとみられ、水面近くをゆったりと泳いでいたということです。
アリゲーターガーは主に北アメリカに生息する肉食の大型の淡水魚で、観賞用としてペットショップなどで販売されていますが、大きくなると育てきれずに川などに捨てる人がいて各地で問題になっています。
「なごや生物多様性保全活動協議会」は3年前から名古屋城の外堀にアリゲーターガーがいるという情報を受け、ほかの魚が食べられるなど、生態系への影響を防ぐため、網などで捕獲を試みてきましたが捕まえられていないということです。
名古屋市が運営する「なごや生物多様性センター」の森山博光主査は「アリゲーターガーが外堀に生息している在来の魚を食べると生態系のバランスが崩れてしまう。
捕獲するのは難しいので外来の魚などは絶対に捨てないでほしい」と話しています。
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