トキ 15回目放鳥向けて訓練

トキ 15回目放鳥向けて訓練
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国の特別天然記念物、トキを施設から自然界に放つ今回で15回目となる放鳥に向けた訓練が、新潟県佐渡市で23日から始まりました。
訓練を始めたのはオス5羽、メス14羽の合わせて19羽のトキです。23日、佐渡トキ保護センターの職員がトキの体重を測ったり、個体識別のための足輪を付けたりしたあと、訓練用の大型ケージに移しました。職員によりますと、ケージ内のトキは落ち着いた様子を見せていたということです。

トキは、およそ3か月間、ケージのなかで飛んだり餌を捕ったりする力を身につけ9月下旬に放鳥される予定で、これが15回目となります。

環境省によりますと、現在、自然界では165羽のトキが生息し、自然界生まれどおしのペアから誕生したいわゆる「純野生トキ」が、ことし、42年ぶりに巣立つなど定着が進んでいます。今回の放鳥は繁殖のためのバランスを考え、メスを多く放鳥するということです。

環境省の広野行男首席自然保護官は「繁殖経験がある個体や、非常に若い個体がいるなど、今回はさまざまなトキを放鳥する予定だ。それぞれの動きに注意して慎重に訓練を進めていきたい」と話していました。