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鮮烈デビュー! ハチローいきなり100体越え&マルチ竜殺!
【第2983回戦 マリナス246-5魔王(火)】
マリナス王国軍所属のハチローは25日、前線部隊としてアイマミ平原の魔王火軍戦に出撃し131討伐2竜殺を記録し、華々しいデビューを飾った。討伐数246、犠牲者はわずか5名で、王国軍は久々に大勝を収めた。
圧巻だった。戦場を縦横無尽に駆け回り、見事に敵を攪乱する46歳のルーキーを誰も止めることができない。味方ですらその動きに追いつくことは困難だった。
「私が次のターゲットを指示しようとすると、ハチローはすでにそのモンスターを倒していた。スピーディなファイトスタイルに久々にエキサイトしたよ!」
指揮官の聖騎士ドン・マーティン隊長は興奮冷めやらぬ顔で、戦場の様子で語った。
実に不思議な戦い方をする。彼はモンスターたちを斬ったり、殴りかかったりすることはない。ひたすら手にはめた革のグローブで火炎魔軍の放つ火球をキャッチし、投げ返しているのだ。
だが、投げ返す火球は目にも止まらぬ速さで命中し、モンスターは声を上げる間もなく絶命する。最初にその光景を目撃したニコリッチ2級兵は、思わず自分の頬をつねったという。
見せ場は終盤、8回目の総攻撃が開始された時だった。
敵軍火竜の大火球がマリナス軍に向けて発射された。誰もが即時退避し多数の犠牲者を覚悟した瞬間、ハチローは猛ダッシュで前進し、何と火球をキャッチ。そのまま敵軍目がけて凄まじい速さで投げ返し、大爆発を起こしたのだ。
「敵も味方も唖然としていた。ハチローだけが涼しい顔をしているのを見て思ったよ、『ああ、とんでもない男がやってきた』ってね」
指揮官の予想を上回る成果だった。ハチローの「レーザービーム」は一気にゴブリン26体、オーク54体、ガーゴイル11体、火竜2体を葬り去ったのだ。
この一撃をきっかけに魔王軍は総崩れを起こし敗走。ハチローはその後も討伐数を伸ばし、終わってみれば全討伐数の過半数を上げる独壇場だった。
異界から来たスーパールーキーの活躍に、これからも目が離せななくなりそうだ。
【戦闘後のコメント】
ハチロー(131討伐2竜殺の大活躍)
「いいスタートが切れたと思う。(レーザービームは)今後のために必要なこと。僕が納得するのもそうだが、仲間たちからの視線が変化したことも大きかった。敵の見方も変わるはず。(次の戦いについて)バッティングでも魅せる用意はしてあります」
ドン・マーティン隊長
「(ハチローの活躍について)文句のつけようがないね。予想を良い意味で裏切ってくれた。彼はこっち(マリナス国)でも伝説を残すかもしれない。私もそう願っているよ」
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