1/2
異界の「サムライ」入団会見 「やれそうな気はする」
マリナス王国軍は24日、同王国城にて補強戦士となる召喚戦士ハチロー・ササキの入団会見を行った。
マリナス軍にとっては51人目の「助っ人」であり、日本人としては通算31人目となる。通訳は召喚を担当した軍属召喚士のエリック・フランツが務める予定だ。
異界の「サムライ」はマリナスの救世主となることができるのか。
以下、一問一答。
【ハチローについて】
――初めての異世界転移ということだが、戸惑いはないのか。
「最初はビックリした。(トレーニングしてたら)いきなり召喚されたんだもん。正直ドッキリかと思った。今では楽しんでる感覚の方が強いですね」
――エリックには「自分は戦士ではない」と答えている。
「あなたたちの考え(ている戦士)とは違う、という意味です。僕は野球選手ですが、同時に戦士でもある。共通しているのは闘争心を持っている、という点です」
――エリックは「ハチローはメジャーリーガー」だ、と我々に事前報告している。『メジャーリーガー』なる職種がどいういったものなのか、説明してほしい。
「それを調べるのがあなた方の仕事だと僕は思いますが。まずはエリックにちゃんと訊いてください」
――『ハチロー』というのは変わった名前だが本名なのか。
「(笑みを浮かべながら)ご想像にお任せします」
――現在46歳ということだが、戦う上で不安があるのでは。
「これは元の世界の記者にも言えることですが、それ(年齢)にとらわれているようでは成長はできない。ましてこの世界では70、80(歳)を超えても一線で戦っている、と聞いている。僕に訊く前に、まずは彼らにすべき質問でしょうね」
――元の世界では「伝説」と呼ばれているとか。
「あんまり好きじゃない。だってオレまだ現役だもん」
――(戦士ではなく競技選手ということで)国民からのハチローに対する期待度は低い。
「笑われることには慣れている。むしろそんな人たちを空いた口が塞がらなくなるくらい驚かせたい」
【魔王軍との戦闘について】
――今まで何人もの助っ人が異世界から召喚された。彼らは一定の成果を残したが、戦闘経験皆無のハチローでは厳しいという意見もある。
「(僕がどう見えるかは)みなさんにお任せします。ただ(エリックから)話を聞いたら(戦闘は)やれそうな気はする。自分のスタイルにあってると思うんです。(自分の判断が正しいかどうかは)とりあえず実戦で確かめます」
――モンスター達の(メイン攻撃である)「魔球」対策ができているということか。
「そう受け取ってもらって構いません。むしろそれを聞いて『やれる』という思いが強くなった」
――特別なスキルはあるのか。
「それ何って感じなんだけど(笑)。手持ちの武器は多い方だと思いますよ」
――(召喚後すぐ)明日の一戦に出撃予定とのことだが、準備不足が懸念されている。
「常に最高のパフォーマンスができるよう準備しています。問題ありません。そこを怠るようではプロとは言えない」
――エリックに「ベースボール」で戦うと言っている。
「それが仕事なんで。ただ、フルに力を発揮したいと思っている。ちょっと本気だそうかなと。元の世界じゃ色々問題起きそうで、なかなかできなかったから。それは自分の中での密かな楽しみかもしれない」
――マリナス軍に貢献したいという気持ちはあるか。
「ないです。拉致同然で連れてこられたんだよ、オレ(笑)。まあ結果的に自分の働きがプラスに作用すればいいんじゃないですかね。僕も早く魔王倒して帰りたいし」
ハチローのデビューは明日25日の魔王火軍戦の予定。
前線部隊で起用されることが予想される。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。