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主にアナウンス室に在籍するアナウンサーが、趣味や仕事、日常の中で出会ったちょっといい話などを、思い思いに分かりやすい「ことば」でつづっていきます。


投稿者 山田賢治アナ

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「"手"のやり場に困る」

投稿日:2013年04月17日 09:00

こんにちは。
私がキャスターを務めている「ハートネットTV」。時々、カメラの前に立った状態でスタートするときがあります。
そこで、いつも悩むこと。「"手"のやり場をどうするか」。
みなさんなら、あらたまって人前に立つとき、手をどうしますか。前に組みますか、それとも横につけますか。後ろに組む?
そんなこと考えたことないよ~という方!おそらく無意識に手を前に組むのではないでしょうか。

でも、アナウンサーの大大大先輩である鈴木健二さんにお話を伺う機会がありました




「"手"のやり場に困る」01.jpg
「クイズ面白ゼミナール」の司会などで活躍された鈴木健二さん

「立ったとき、手を前に組んだ姿勢は避けたい。自信無げに見える。その姿勢は外国人には見られない。かつて袂の中に手を突っ込んでいた日本人。遺伝子に組み込まれているのか?手を横につけて、「気をつけ」の姿勢で立つこと」

ははぁ。そんな背景があるとは。でも、「気をつけ」の姿勢で立つのは、落ち着かない・・・。
きょうの収録も、手を前に組んでしまいました。。。

もう一つ。
私、気持ちが盛り上がると手を動かしながら話す癖があります。でも実は、これはテレビを見ているみなさんにとっては邪魔。ですから、アナウンサーは手を必要以上に動かさないと習います。一方で、ここぞと強調したいときには手の動きが効果的な場面もあります。では、どんな動きがいいのか。

ここで、再び鈴木(大大大)先輩登場。

「人間の大脳生理の働きとして、見ている画像の右側は安定、左側が印象(パッション)。だから、強調したいときは右手をやや上向きにはっきり強く動かす。左手はあまり動かさない、動かすとしても小さく、あまり上げない」

ははぁ。つまり、こんな感じ!?



「"手"のやり場に困る」02.jpg

そこまで意識して、画面作りをしていた鈴木先輩。あらためて、すごい先輩です。
内容がより伝わるような"手"を、これからも考えていきたいと思います。
 

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