八百長:暴力団からカネ受け取った競馬騎手ら15人を逮捕・起訴

故意に馬を緊張させたり、手綱を引っ張ったりして勝敗を操作

 ソウル中央地検強行部(イ・ヨンイル部長)は22日、裏金を受け取って競馬の勝敗を操作するのに関与したとして、済州、ソウル、釜山・慶南の3競馬場に所属する騎手や調教師ら15人を逮捕・起訴し、6人を起訴猶予としたと発表した。

 検察によると、済州競馬場に所属するH容疑者(30)ら騎手5人は、2010年から11年にかけ、暴力団員L容疑者(46)と、違法な競馬ゲームを運営するK容疑者(54)から1億450万ウォン(約949万円)を受け取り、18レースで勝敗を操作した疑いが持たれている。検察によると、騎手らは馬を緊張させスタートを遅らせたり、レースの最中に故意に手綱を後ろへ引っ張ったりするという手口で、勝敗を操作していたという。L容疑者らは騎手から得た情報を第3者に提供したり、自ら違法な競馬ゲームで金を賭けたりして、不当な利益を得ていた。

 ソウル競馬場(京畿道果川市)に所属する調教師のA容疑者(48)らは、馬の状態に関する情報を流出させていたことが、検察の調べで分かった。

 2014年、調教師協会から「最高の調教師」に選ばれたA容疑者は、違法な競馬ゲームの運営者らに、自分が管理する競走馬30頭の情報を流す見返りに、約3300万ウォン(約300万円)を受け取っていたことも分かった。検察はこのほか、違法な競馬ゲームの運営者にプログラムを提供した競馬関係者6人も逮捕・起訴した。

キム・アサ記者
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