Google Cloud Platform Japan Blog
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株式会社メルカリの Google Cloud Platform 導入事例: “世界に通じる新サービス”の構築に Google Cloud Platform と Go を採用
2016年6月23日木曜日
国内 3,000 万ダウンロード突破と日本最大のフリマ アプリ「メルカリ」を運営する株式会社メルカリ。その次代を担う新サービスの開発に Google Cloud Platform が採用されました。既に安定運用されているシステムがある中、なぜ新たなプラットフォームを選択したのか。その狙いを同社プリンシパルエンジニアにお伺いしてきました。
■ 写真
株式会社メルカリ
プリンシパルエンジニア
鶴岡達也さん
■利用中の Google Cloud Platform サービス
Google App Engine
、
Google BigQuery
スマホだけで完結する手軽さや、キャッチーなテレビ CM の効果などもあって、近年猛烈な勢いでユーザーを増やしているフリマアプリ「メルカリ」。2013 年 7 月のサービスインから、わずか 3 年弱(2016年6月時点)で 3,000 万ダウンロード(国内)を記録する大飛躍を成し遂げています。その活躍は国内だけに留まらず、2014 年 9 月にはアメリカ市場にも参入。今年はいよいよヨーロッパ市場にも進出するそうです。「世界を目指す」スタートアップの中でも、とりわけ希有な成功例と言えるでしょう。
しかし、メルカリはその成功にまだ満足していないと言います。
「メルカリはモノとモノとのやりとりを行う CtoC サービスですが、CtoC 分野には他にもたくさんの領域があり、大きな可能性があります。CtoC を軸とした新規事業をいろいろと検討する中で、サービスのやりとりをできる CtoC サービスを考えました。最初は家事代行や語学習得など特定の領域に特化したものを考えていましたが、メルカリの良さは「オールジャンル」だったこと。そこで、サービスのやり取りはもちろん、モノのやりとりや仲間探しなど幅広く使えるクラシファイドサービスとして『
メルカリ アッテ
』という新サービスをスタートさせました」(株式会社メルカリ プリンシパルエンジニア 鶴岡達也さん)
「メルカリ アッテ」は近所に住んでいる人や働いている人との“取引”に特化した地域コミュニティアプリ。メルカリのように商品の売買ができるほか、フットサルのメンバー募集といった仲間探しや、犬の散歩代行など、実際に会ってやり取りすることを目的としています。対面取引が前提なので、決済手段も発送手段も必要ありません。たしかにこれなら世界中で展開できそうです。
「開発に向けての技術検討が始まったのは昨年夏ごろ。その際に考えたのが、メルカリとは全く異なる技術でサービスを構築してみたいということ。従来のシステムを転用してサクッと作りあげてしまうほうが確実ではあったのですが、意図的にメルカリと異なる作り方にする方が長期的に見たときにメリットが大きいと思ったのです」(鶴岡さん)
同社サービス第1弾となるメルカリは、社内リソースの少ない中、早期リリースを最優先して開発したため技術的な冒険が少ない面もあったのだとか。しかし現在は資金面でもマンパワー面でもチャレンジする余地が生まれています。「メルカリ アッテで技術的な挑戦を行い、その成果をメルカリにフィードバックできれば最高ですよね。また、そこから全く新しいサービスが生まれる可能性もあります」(鶴岡さん)
そんな中、鶴岡さんが興味を持ったのが
Go
(言語)と、Google Cloud Platform の組みあわせ(当時は大手クラウドプラットフォームでは Google Cloud Platform だけがGo をサポートしていました)。
「Go の生産性の高さ、書きやすさ、保守性の高さは以前から知っていました。実は社内に Go に詳しいエンジニアがいて、彼がメルカリで使っているミドルウェアのいくつかを効率的に作りあげているのを見て感心していたんですよね。新しいけど、ちゃんと成果も出せる技術として私も使ってみたいと考えていました」(鶴岡さん)
実はそう思っていたエンジニアは多かったようで、新サービス構築に向けた求人では Go を使ってみたいという熱心な人材から多数の応募があったそう。「そういう視点を持った、意欲的なエンジニアと出会えるきっかけとなったのもありがたかった」と鶴岡さんは言います。
「実際に使ってみて分かった Go の美点としては、チームで作るための機能が充実していることも挙げられます。たとえば PHP なんかだと、10 人のエンジニアに対して、10 通りの書き方がありますよね。この“違い”がトラブルの原因になってしまうことがとても多いのは、皆さんもご存じのとおりだと思います(笑)。ところが、その点 Go は細かい作法が決まっているので、きちんとルールに沿って書けば、皆おなじような構造になるんです。そして、それを窮屈に感じさせずに実現させているのが素晴らしいと思いました」(鶴岡さん)
こうした新技術の検証を経て、実際の開発がスタートしたのは昨年 11 月。年明けにはベータ版が完成し、3 月末には正式リリースにこぎ着けました。その間、わずか 4 か月。年末年始のお休みを考えると実質的には3か月強で完成させたということになります。
「とにかく Google Cloud Platform の楽さに助けられました。メインで利用しているGoogle App Engine には“難しい”というイメージがあったのですが、全くそんなことはありませんでしたね。リリース直前の 2 月に開発メンバーを大幅増員したのですが、皆、Google Cloud Platform 未経験だったにも関わらず、すぐに使いこなせるようになりました。サービス開始後も、その柔軟なスケーラビリティに感動。初期のメルカリはアクセスの集中する時間帯になるとサーバーが不安定になりがちで、すぐにアラートが飛んできたのですが、メルカリ アッテでは負荷が瞬間的に 100 倍になるようなことがあっても問題なし。運用の負担が大きく減りました。また、お客様の動向を分析するためにBigQuery もフル活用しています。BigQuery はアクセスログをぜんぶ突っ込んでおいて、指標は後から決められるというのがとにかく便利ですね」(鶴岡さん)
そのほかにも、地域コミュニティに特化したサービスということで、
Google Maps API
も活用中。鶴岡さん曰く「今はまだ、現在位置の表示などに使っている程度ですが、将来的にはお互いの現在地点を元に、待ち合わせ場所までのルート案内機能なども実現したいですね」とのこと。
現在気になっている Google Cloud Platform の新機能は
Google Cloud Machine Learning
。お客様からの問い合わせに対する一次返答の高速化・最適化のほか、ユーザー同士のやり取り内容や、投稿される画像の内容の監視に使えるのではないかと期待しているそうです。
「使っていて気持ち良いのは、Google が、Google Cloud Platform に力を入れていることがとても伝わってくること。わずかな期間でどんどん機能が強化されていっていますし、開発者向けブログ記事の内容も濃いですよね。サポートの対応も手篤く感心しています」(鶴岡さん)
より詳しい導入の経過と結果は、鶴岡さんの
Speaker Deck
からもどうぞ。
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