田中久稔、上遠野郷
2016年6月23日11時48分
沖縄戦での犠牲者名を石板に刻んだ平和祈念公園(沖縄県糸満市)の「平和の礎(いしじ)」に、今年新たに84人の名が加えられ、刻銘者は24万1414人になった。
沖縄県宜野湾市の真志喜正信(せいしん)さん(76)のただ一人のきょうだい、弟の正昌(せいしょう)さんの名も刻まれた。写真はないが、沖縄戦が始まる前の正昌さんの笑顔だけは脳裏に残っている。「生きていた証しを残せてよかった。これで何も言うことはありません」。石板の前に水や花束を置いて手を合わせた。
71年前、正信さんは5歳で、正昌さんは1歳にも満たなかったとみられる。現在の米軍普天間飛行場の北縁のあたりに住んでいた。1945年4月、家から数キロの海岸に米軍が上陸を始めた。母、祖母、正昌さんと4人で近くのガマ(自然洞窟)へ逃げたが、どこも避難民でいっぱいだった。ガマを転々とするうちに米軍に捕まり、収容所に入った。
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朝日新聞社会部
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