【新聞ウォッチ】日産ゴーン社長”賞味期限”延長?…三菱自との提携を株主好感 

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2016年6月23日付

●アベノミックス問う、来月10日投票、参院選389人立候補(読売・1面)

●三菱自補償で1500億円損失、8期ぶり赤字、偽装の代償重く(読売・10面)

●孫社長主導権再び、後継候補突然の退任、ソフトバンク(朝日・9面)

●日産ゴーン氏10億円超、ルノーからは8億円超(朝日・11面)

●ガソリン、15週連続値上がり(産経・12面)

●スポーツカーなぜ復活相次ぐ? 自動運転、走る喜び市場二極化へ (東京・28面)

●英離脱リスク市場備え、きょうEU巡り国民投票 (日経・1面)

●VW、株主と深い溝、統治見直す、幹部は不適格 (日経・6面)

●三菱自、国内販売4割減、燃費改ざんの代償大きく (日経・16面)


ひとくちコメント

一時は「賞味期限切れ」とまで囁かれていた日産自動車のカルロス・ゴーン社長の人気が、再び上昇の兆しをみせている。

横浜市にあるパシフィコ横浜国立大ホールで開かれた日産の定時株主総会には、小雨の降る中でも2000人を超える株主が出席。株主からは直近のニュースにもなっている燃費データの不正問題に揺れる三菱自動車への資本提携についての質問が相次いだ。

ゴーン社長は「大きなシナジー効果を生み両社にメリットがある」と強調。総会に出席した株主からも「危機はチャンス。素早い判断には脱帽する」などの好意的な意見も多く聞かれた。

また、例年総会での注目は、ゴーン社長の高額報酬。2015年度の役員報酬が10億7100万円だったことを自ら公表し、2年連続で10億円を超えた。これまでの総会では「もらい過ぎ」との批判的な声もあったが、今回は会場でのくじ引きで選ばれた7人の質問者からはゴーン社長の報酬に関する質問はなかった。

株主配当も年間42円から48円に引き上げられる高配当に感謝する株主も多く、日本の株主からは一定の理解を得られたものと受け取れる。

一方でゴーン社長がトップを兼務する仏ルノーの総会では8億円を超える報酬に54%の株主が反対したと、きょうの朝日も触れており、日本とは対照的だった。

総会終了後の株主懇親会の会場ではテーブルごとに挨拶するゴーン社長の周りには二重三重と輪ができ、手持ちのスマホやタブレットでツーショットの記念写真に笑顔で応える光景がいたるところでみられた。株主総会を控えた三菱自との電撃提携は、賞味期限切れを”先延ばし”する効果は絶大だったようだ。
《福田俊之》

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