[PR]

 犠牲者25万人超のシリア内戦について、国連総会は21日、米ニューヨークの国連本部で、公開された会合を開いた。国連幹部がシリアのアサド政権軍に包囲されている市民への懸念を表明し、米国がロシアに責任ある行動を求めた。ロシアは「今日の議論はおかしい」と猛反発。和平協議の早期再開が困難な情勢であることを印象づけた。

 この日の会合では、国連のデミストゥラ特使がジュネーブからテレビ電話で参加し、政権移行に向けた和平協議の再開を「7月に期待する」と述べたが、アサド政権軍と反政府軍の間の戦闘悪化への懸念も表明。人道問題担当のオブライアン事務次長は、シリアで市民59万人が主に政権軍に包囲され国外からの人道物資の搬入も滞っているとして、「包囲戦略の野蛮な利用は非難されるべきであり、21世紀にやることではない」とアサド政権を批判した。

 米国の代表は、アサド政権が攻撃をやめることが必要だとして、ロシアに対し「市民への攻撃をやめるよう、シリア政府に圧力をかけるべきだ」と求めた。