NHKの子供番組「おかあさんといっしょ」の9代目「歌のお兄さん」で、覚醒剤取締法違反の罪に問われた杉田光央(あきひろ)被告(51)の判決公判が20日、東京地裁であり、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)が言い渡された。
14日の初公判で杉田は、覚醒剤初体験は2005年のバリ島旅行で、14年からまたやり始めたと告白。裁判官は「平成27年(15年)には密売人と同居を始め、同密売人から覚醒剤を入手、使用しており親和性や依存性は高い」と非難しながら、「前科がない」ことや「事実を認め反省している」ことを挙げこの量刑とした。
閉廷後、杉田の直筆サイン入りおわび文が報道陣に配られた。日付は初公判当日で、判決前から「執行猶予付き有罪判決」を見越し用意していた。そこでは「現在、私は、薬物依存という一生治らない病気であるということを再認識しています」とまでつづっている。
杉田と1998年末に伝言ダイヤルで知り合いシャブセックスし、その後覚醒剤事件を起こした地方在住男性ファンの告白が週刊誌に載ったのは00年末のこと。当時、杉田は疑惑を否定し、出版元を相手に1200万円の損賠訴訟を起こした。が、裁判は一審で和解し、出版元から金銭的支払いは一切なかった。
初公判でも杉田は、覚醒剤を98年当時は「使っていなかった」とし、再び手を出したのは「おかあさんといっしょ」コンサートツアーから外されたのが「一番大きな理由」とした。ただ、伝言ダイヤルは大昔からやっていたようで、40代半ばのゲイが本紙に暴露する。
「90年代初め、ゲイの間で大流行していた伝言ダイヤルで杉田さんと知り合って5~6回会った。女ウケする顔はタイプじゃないんでヤル誘いは断ったけど、ゲイビデオを何十本も持ってたんで、家に見に行っていた。付き合ってるヤツが当時いたらしく、『だからヤリ目的で伝言ダイヤルを使ってる』とか、『東京ではあまりやらず地方でやる』とか話してた。会うと毎回ビデオを貸してくれるいいお兄さんだったよ」
弁護人によると控訴はしない方針という。
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