JR湖西線の並行在来線化反対 大津市議会が決議
大津市議会は22日、北陸新幹線の敦賀以西延伸を巡り、湖西線が経営分離されて並行在来線となることに反対する決議を、全会派一致で可決した。新幹線が滋賀県を通過しないのに経営分離されれば、湖西線を利用する市民にとってデメリットは大きいとして、市議会全会派が決議の提案者となり、強い懸念を示した。
湖西線が経営分離された場合、通常、県や沿線自治体が財政負担し経営を引き継ぐことになる。決議では、「湖西線はほとんどが高架路線で、経営はより多額の経費を要することが予想される」としたうえで「運賃の大幅値上げや減便を招き、利用者の利便性を大きく低下させることが懸念される」と指摘。
「湖西線沿線住民に受益の低い新幹線のルート選定により、湖西地域住民の生命線である湖西線の利便性が損なわれることがあってはならない」と反対の姿勢を強調した。
市議会全会派が提案者となり決議を提案、可決するのは、北朝鮮による韓国延坪島砲撃を非難する2010年12月の決議以来となる。
【 2016年03月22日 22時20分 】