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皇太子ご夫妻 巨大防潮堤や震災遺構視察

防潮堤から海に向かって黙礼される皇太子ご夫妻。右奥はたろう観光ホテル、中央奥は三王団地=20日午前9時30分ごろ、宮古市田老(代表撮影)

 東日本大震災からの復興状況を視察するため、岩手県宮古市を訪れた皇太子ご夫妻は21日、津波で甚大な被害が出た同市田老の巨大防潮堤や震災遺構の「たろう観光ホテル」を見学された。
 ご夫妻は復旧工事が続く堤防の上で海に向かって深々と頭を下げ、犠牲者に黙とうをささげた。津波で浸水し、1〜2階が骨組みだけを残すたろう観光ホテルでは、当時経営していた松本勇毅さん(59)の説明を受けた。6階から撮影された津波の映像をビデオで確認し、驚いた様子で見入っていた。
 皇太子さまは松本さんに「ご家族は無事でしたか」「今、お住まいはどうしていますか」などと声を掛けた。雅子さまの要望で再度、津波の映像を見た。
 ご夫妻は浄土ケ浜ビジターセンターで被災者らと面会し、励ましの言葉を掛けた。高台に造成されて集団移転が進む三王団地も視察し、同日夕に東北新幹線で帰京した。


2016年06月22日水曜日

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