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 カーター米国防長官は20日、ワシントンでの演説で米海軍の戦略に関し、「新たな無人潜水艇への投資やさらなる(バージニア級)潜水艦の配備など、水中戦での圧倒的優位性を拡大する」と述べた。中国が岩礁の埋め立てなどで軍事拠点化を進める南シナ海を念頭に、警戒・監視活動などのための無人潜水艇を積極的に開発・展開する方針を示したものだ。

 カーター長官は「米国はこの先数十年にわたり無敵の軍事力を維持し続け、世界のどの地域でも最高位のリーダーで、安定と安全の引受人であり続ける」と強調。軍事的技術の優位性を確保する「サードオフセット(第三の相殺)戦略」を国防戦略の中核と位置づける考えを改めて示した。

 海軍については、巡航ミサイル「トマホーク」を数多く搭載できるバージニア級原子力潜水艦を増やし、無人潜水艇(アンダーウォーター・ドローン)の開発・配備にも積極的に投資する考えを明らかにした。

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