統合失調症の治療薬「ゼプリオン」について、2013年11月の販売開始以降の死亡報告が85人に上っているとして、精神疾患の患者支援に取り組むNPO法人「地域精神保健福祉機構」(千葉県市川市)は21日、厚生労働省に原因究明を求める要望書を提出した。
ゼプリオンは注射薬で、販売開始後に死亡報告が相次いだことから厚労省は14年4月、販売元のヤンセンファーマに添付文書の使用上の注意を改訂するよう指示した。
ただ同機構によると、その後も60人を超える死亡報告が出ている。死因は自殺や心不全のほか、不明のものもあり、治療薬との因果関係は分からないという。このため使用した患者の全症例を調査するよう求めている。