06月21日 11時02分
愛知県豊明市が、市内の「ため池」に太陽光パネルを浮かべて発電する事業に来年から乗り出す考えを明らかにしました。
豊明市は、3年前に市の環境課に新エネルギー対策係を設け、再生可能エネルギーの導入を進めています。
豊明市は、20日会見で、市内にある農業用のため池、若王子池に太陽光パネルを浮かべ、発電した電気を来年3月から20年間、中部電力に販売する計画を明らかにしました。
それによりますと、使うパネルは6720枚で、約12万平方メートルの池の水面の15%にあたる部分に浮かべて発電します。
年間の発電量は約600世帯が1年間に使う電気を賄うことができるということで、20年間で3億3000万円の利益が見込めるとしています。
事業全体は「新エネルギー対策係」が担当し、管理は民間業者に委託する方針で、豊明市はこの計画を市議会に提案し、了承を得ることにしています。
市によりますと、この方式の太陽光発電に自治体が取り組むのは、県内で初めてだということです。
小浮正典市長は「景観を損なうなどの問題はないと考えている。高齢化が進み福祉関連の支出が増えているため、収入を増やす1つの施策としたい」と話していました。
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