2016年6月21日19時47分
中谷元・防衛相は21日、北朝鮮が弾道ミサイルを発射する兆候があるとして、自衛隊に迎撃態勢をとらせる破壊措置命令を出した。政府関係者が明らかにした。命令の有無は公表していない。
同日午後、東京都新宿区の防衛省を含む首都圏3カ所に、地上付近でミサイルを撃ち落とす地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)を展開した。日本周辺では、海上配備型迎撃ミサイル(SM3)搭載のイージス艦が、警戒監視を強めている。
破壊措置命令は直近では5月30日に発出。翌31日に北朝鮮が中距離弾道ミサイル「ムスダン」とみられる飛翔(ひしょう)体1発を発射し、失敗。6月2日に解除している。
また、韓国軍合同参謀本部は21日、北朝鮮の日本海側で弾道ミサイルを展開する動きがみられるとした。ミサイルを搭載した移動発射台を、海岸沿いにある発射場に向けて移動させている模様だ。軍事関係筋によれば、ミサイルは中距離のムスダン(射程3千キロ以上)とみられている。
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朝日新聞国際報道部
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