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 フグ料理店による肝の違法提供事件で、大阪府警は21日、フグの肝臓を卸した食品衛生法違反幇助(ほうじょ)容疑で鮮魚販売会社「大昌(だいしょう)総業」(本店・松江市)の男性統括部長(38)を逮捕し、発表した。「客に提供されている認識はあった」と容疑を認めているという。

 生活環境課によると、部長は3月、フグ料理店「大阪とらふぐの会」の大阪市北区の店舗に養殖フグの肝臓を卸した疑いがある。約3年前から身をさばいて納入し、店側の要望で肝臓も一緒に卸していたという。

 フグの肝臓は猛毒テトロドトキシンを含んでいることがあり、客への提供が食品衛生法で禁じられている。この事件では、料理店の男性経営者(42)が同法違反罪で起訴され、店長や経営法人は罰金50万~100万円の略式命令を受けた。店は会員制で住所や電話番号は非公開。芸能人らも訪れる有名店だった。