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キリン
OpenStackで大規模クラウド構築 システム構築からテストまで自動化
出典:日経コミュニケーション 2016年5月号 pp.32-35
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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ポイントはここ!
- 大規模エンタープライズ環境へのOpenStack導入を決断
- コスト削減の達成のため、ミドルウエアの自動インストールやテストの自動化も実現
キリンビールを始めメルシャンやキリンビバレッジなど日本国内で酒類や飲料事業を展開するキリン。同社は2015年9月末に新たなインフラ基盤としてOpenStack▼を活用したプライベートクラウドを構築した。
キリンが保有するシステムは大規模だ。システムは約400、物理サーバーの台数は約2000 に及ぶ。これらを2015年9月末から約3年間かけて、順次プライベートクラウドへと移行する。
同社は中期経営計画(2016~2018 年)の策定に当たり、大幅なIT基盤のコスト削減を目標に掲げた。OpenStack で構築したプライベートクラウドは、この目標を達成するために、仮想マシンの自動構築はもちろん、ミドルウエアの自動インストール、パラメーター設定や動作の自動テスト、ロードバランサーとの自動連携機能など、PaaS▼レベルのインフラ自動構築や、運用の自動化を実現した(図1)。
キリンが構築したプライベートクラウドは、大規模エンタープライズ環境へのOpenStack導入はもちろん、設定や運用の自動化の面でも先進的な事例と言える。
▼OpenStack
オープンソースのクラウドインフラ構築ソフト。様々な機能を持ったコンポーネントで構成される。キリンでは仮想マシン管理の「Nova」、ネットワーク管理の「Neutron」、外部ストレージ管理の「Cinder 」、認証基盤の「Keystone」のコンポーネントを利用している。
▼PaaS
Platform as a Service。アプリケーションを稼働させるための基盤(プラットフォーム)をサービスとして提供するもの。
オープンソースのクラウドインフラ構築ソフト。様々な機能を持ったコンポーネントで構成される。キリンでは仮想マシン管理の「Nova」、ネットワーク管理の「Neutron」、外部ストレージ管理の「Cinder 」、認証基盤の「Keystone」のコンポーネントを利用している。
▼PaaS
Platform as a Service。アプリケーションを稼働させるための基盤(プラットフォーム)をサービスとして提供するもの。
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