新製品情報トレックから「ドマーネ SL」など3車種が登場 新型ドマーネがフルラインナップに
アメリカのバイクブランド「トレック」のエンデュランスロード「Domane」(ドマーネ)シリーズに、新たに「ドマーネ SL」「ドマーネ S」、そしてアルミフレームの「ドマーネ ALR」の3車種が登場した。4月に発売した「ドマーネ SLR」をトップグレードとする、新型ドマーネのフルラインナップがここに完成した。
4月発表の「ドマーネ SLR」の機能を継承
新型のドマーネはトップグレードの「ドマーネ SLR」が、先行して今年4月に登場。今回新たに登場した新モデルは、これをミドルグレード以下に広げるものだ。
ドマーネの最大の特徴である振動吸収テクノロジー「IsoSpeed」(アイソスピード)は、新モデルでも各グレードに応じて搭載。いずれも調節機構は省略されているが、「ドマーネSL」にはSLRと同様フロントとリアに、「ドマーネ S」とアルミフレームの「ドマーネ ALR」はリアにアイソスピードを搭載する。
各グレードとも完成車での提供となり、搭載コンポーネントに応じた3~4モデルがそれぞれラインナップされる。
フロント アイソスピード搭載の「ドマーネ SL」
「ドマーネ SL」はフレームの形状をドマーネ SLRと同様に最適化を図り、新型ドマーネの大きな目玉であるフロント アイソスピードも搭載。形状、機能ともにドマーネ SLRの直系にあたるセカンドグレードとなっている。旧ドマーネと同様「エンデュランスジオメトリー」を採用し、高い直進安定性やコーナーリングでの安定性を誇る。
アイソスピードで振動を吸収する一方で、ヘッドチューブからダウンチューブ、そしてチェーンステーにかけてのパワーラインは「パワートランスファーコンストラクション」テクノロジーで剛性を最大化。また軽量性と剛性を両立するOCLV 500カーボンをフレーム素材に採用することでレース性能を高めている。
リムブレーキモデルは、最大で28cサイズのタイヤをフェンダーとともに装着できるボントレガー製の「Speed Stopダイレクトマウントキャリパーブレーキ」を装備。いっぽうディスクブレーキモデルは、最大で32cサイズのタイヤをフェンダーと装着できるシマノ製のフラットマウントディスクを装備する。
ディスクブレーキモデルはフロント、リアともに12mmのスルーアクスル仕様となっている(フロント12mmx100mm、リア12mmx142mm)。
エントリー向けのカーボンモデル「ドマーネ S」
「ドマーネ S」はOCLV 400シリーズのカーボンを使用したモデル。フレームは従来の形状を維持し、リアのアイソスピード、エンデュランスジオメトリーやパワートランスファーコンストラクションなど、ドマーネの特徴的なテクノロジーの恩恵を十分に受けられるカーボンバイクだ。
同モデルもリムブレーキとディスクブレーキの両タイプを用意。ディスクモデルは15mmフロントスルーアクスルと、12mmx142mmリアスルーアクスルを採用している。
高コストパフォーマンスのアルミモデル「ドマーネ ALR」
「ドマーネ ALR」は、200シリーズAlphaアルミニウムを採用した、高いコストパフォーマンスを誇る、エントリーユーザー向けのアルミフレームモデル。ドマーネ SLRのフォルムを受け継ぐ新型のフレームは、「インビジブル・ウェルド・テクノロジー」を採用し、溶接跡が美しくかつ軽量に仕上げられている。
同モデルも、ダイレクトマウントブレーキを採用したリムブレーキタイプと、フラットマウントディスクブレーキタイプを用意。アルミフレームのドマーネに、初めてディスクブレーキが装備された。ディスクモデルはフロントとリアに12mmのスルーアクスルを採用している(フロント12mmx100mm、リア12mmx142mm)。