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「憲法改正」争点隠し露骨 安倍首相が党首討論でホンネ

 安倍首相のホンネが見えてきた――。

 19日行われた動画配信サイト「ニコニコ動画」での与野党9党首による討論番組で、安倍首相は憲法改正について「選挙の結果を受け、どの条文を変えていくか議論を進めていきたい」「次の国会から憲法審査会を動かしていきたい」と発言した。秋の臨時国会で与野党の具体的な議論を始めたいとの意欲を示したものだ。

 一方で、改憲が22日に公示を迎える参院選での争点になるかどうかについては、「どの条文か決まっていないからこの選挙では議論できない。必ずしも争点とする必要はない。決めるのは国民投票だ」として否定。その上で、「私たちは党草案(自民党憲法改正草案)を示しており、何も隠していない」と強調した。

 世論は改憲について消極的な意見が多い。争点化を避け、参院選で勝利すれば、「もともと草案に書いてあった。信を得た」として改憲に突き進むのだろう。安倍首相の毎度の手法だ。

 衆院に続き、参院でも改憲発議に必要な3分の2の勢力を安倍首相に与えたら、いよいよ暴走政権の思うがままだ。

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