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俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

こっぴどく振られた彼女に対する最強の復讐は、今を楽しく生きること。

エッセイ

はてな村で事件が起きた。
このブログの読者に「はてな村」という単語を知っている人は少ないだろう。

ツイッターにキラキラクラスタやパパ活アカウント、医者クラスタがあるように、インターネットの片隅に「はてな」というサービスをこよなく愛する集団がいる。
それが「はてな村民」である。

はてなブックマークを常習的に使い、テクノロジーを愛し、イケハヤを嫌い、まとめサイトをdisり、コメント欄で大喜利を始めるのが特徴だ。
ツイッターだとアルファツイッタラーに絡むと返り討ちに合うが、はてなブックマークは一方的にコメントを残せるため、返り討ちに遭うリスクは極めて低い。

ブクマラーと呼ばれるはてなブックマーカーによってアルファブロガーが血祭りにあげる様子が度々見られ、これを「モヒカンが斧を振りかざす」という(由来は北斗の拳だ。はてブヘビーユーザーは北斗世代なのだろう)

さて、この閉鎖的なはてな村で、衝撃的な事件が起きたようだ。
不倫事件である。

ファンキーモンキーベイビーズの不倫や舛添さんの愛人問題が世間を賑わしたばかりだが、ネットの片隅でも男女のイザコザは消えない。
何が起きたかわからない人が大半だと思うので、簡単にあらすじをまとめておく。

断片的な情報だけでまとめるので、足りない部分は指摘していただけると嬉しい。

  • 「齊藤さん」というはてな界隈でとても有名な人がブログで彼女を募集した
  • 超長文とも言える募集要項を見て、応募してきた女性が1人いた
  • その女性は「かんどーさん」と呼ばれる有名はてなブロガーだった
  • 彼女は結婚していたが、離婚する前提で斎藤さんと出会った
  • デートして、道玄坂のホテルで結ばれた
  • その後、彼女の旦那から斎藤さんに連絡が来て、連絡を絶たれた
  • 斎藤さんが死ぬ死ぬとネットで放言し、彼女との事の成り行きをブログに書いた


以上の情報は、斎藤さんが書いたブログの内容から辿ってまとめたものである。

その後、斎藤さんはツイッターで見る限り、メンヘラ化し、生きる気力を失ったようだった。







俺はこういう風になってしまう男の気持ちがよくわかる。

典型的な、

男が女にトリガーを引かれたパターン

である。


彼女と結ばれたあの夜が忘れられず、男側の気持ちがどんどん重くなる。

気持ちが重くなってきた男を見て、女はこう思う。


「あ、この男、ちょっとキモい」


大好きスイッチが入った女は男の良い所を探そうとするが、
キモいスイッチが入った女は男の悪いところを探して集める。


そして、自分が傷つかない都合の良い言い訳を用意して、男をシャットアウトする。

こんな事例は枚挙にいとまがない。日本中いたるところで起きている。

最愛の彼女にシャットアウトされた男は様々な行動に出る。


今回の斎藤さんのように、「やたら辛そうにする」のも一つ。
「やたら意識が高くなる」のもそうだ。

その他には、
「被害者のように振る舞う」
「元彼女に長文のメールを送りつける」
「元彼女のいそうな場所に姿を現す」
などがある。

これらは全て、忘れられない彼女の気を引くための行動である。

そして、そんな彼の行動を見て、彼女はこう思う。


「うわ、マジでキモい」


無駄なのである。
自分に気持ちがない女に対して行う誠意は、全て逆効果になる。

やればやるほど、相手は離れていく。

じゃあどうすればいいのか?

答えは一つ。
気にしなければいい。


彼女と別れてヘコんでます


なんてツイッターで報告する男がいるが、そんな報告を見て彼女はニヤリと笑う。
ああ、ヘコんでいるのね、と。

本当に彼女の気を引きたいのなら、やるべきことは逆だ。

楽しそうに生きていればいい。


彼女と別れたことなどなかったかのように、日々を充実させるのだ。
そのためには、彼女と別れたおかげでどんなに自由になったかを思い描く必要がある。


彼女がいなくなったから他の女の子と遊べる!
彼女がいなくなったからナンパしてもオッケー!
彼女がいなくなったから自分の時間が増えた!
彼女がいなくなったから新しい可能性を見つけることができる!
彼女がいなくなったから仕事にリソースを全力で投入できる!


のように、新しい可能性を追いかけるのが一番だ。
もちろん、頭の片隅に彼女を置いておくのは構わない。
だからといって、彼女で頭を一杯にしてはならない。


別れたのになぜか楽しそうに、むしろ嬉しそうにしている彼を見て、彼女はどう思うか?


「あれ?こいつ、私と別れてイキイキしてね?」


逆に気になってくるのである。

キラキラした目で未来の可能性を追いかける男はなぜか格好良く見える。
そして、自分のことなど気にもかけず、可能性を追いかける男の顔がたまらなく好きなのもまた女なのである。


彼女との思い出を懐かしむのはもうやめよう。
気持ちは痛いほどわかるけど、たぶんそれは逆効果だ。

稀に非モテコミットが裏返り、結ばれることもあるけれど、そうやって

「君しかいない。君がいないと死ぬ」

みたいに追いかけて付き合った男はどんどん軽んじられる。

彼女にこっぴどく振られたときの最大最強の処方箋。

それは、今を楽しく生きること。
未来の可能性に生きること。


女を追うな、新しい可能性を追いかけろ。
彼女がいない、今の自分を愛せ。


俺からは以上だ。


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