フォルクスワーゲン前会長を株価操作の疑いで捜査
k10010563761_201606210546_201606210555.mp4
ドイツのフォルクスワーゲンが排ガス規制を逃れるため、ディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載していた問題で、ドイツの検察当局は、不正の発表を故意に遅らせて株価を操作した疑いで、前の会長に対する捜査を始めたことを明らかにしました。
この問題は、フォルクスワーゲンが、排ガス規制を逃れるため、ディーゼル車に、試験のときだけ有害物質の排出を低く抑える不正なソフトウエアを搭載していたもので、ドイツ北部ブラウンシュバイクの検察当局は、詐欺の疑いで捜査を進めています。
検察当局は20日、ドイツの金融監督当局からの告発を受けて、詐欺の疑いに加えて、不正の発表を故意に遅らせて株価を操作した疑いで、ウィンターコルン前会長など2人に対する捜査を開始したことを明らかにしました。
ドイツでは、会社の株価などに重大な影響が出る情報については速やかに公表することが法律で定められていますが、検察当局は、前の会長など2人が去年9月に不正を公表するよりも前の段階で情報を把握しながら発表を遅らせた十分な証拠があるとしています。
これに対しフォルクスワーゲンは20日、声明を発表し、「現在、そして前の経営陣が明白かつ重大な義務違反を行ったという事実は現時点で特定されていない」としています。
検察当局は20日、ドイツの金融監督当局からの告発を受けて、詐欺の疑いに加えて、不正の発表を故意に遅らせて株価を操作した疑いで、ウィンターコルン前会長など2人に対する捜査を開始したことを明らかにしました。
ドイツでは、会社の株価などに重大な影響が出る情報については速やかに公表することが法律で定められていますが、検察当局は、前の会長など2人が去年9月に不正を公表するよりも前の段階で情報を把握しながら発表を遅らせた十分な証拠があるとしています。
これに対しフォルクスワーゲンは20日、声明を発表し、「現在、そして前の経営陣が明白かつ重大な義務違反を行ったという事実は現時点で特定されていない」としています。