地中に埋まって目立たない存在の下水道が、ふと街中に顔を出すことがある。それがマンホールのふた。その顔をおしゃれにした「デザインマンホール」が各地で見られる。日本下水道協会によると、全国に広まったのは1980年代。その数年前、沖縄県で全国初のデザインふたが誕生したとされる。現地を訪ねた。
那覇市下水道課の壁に、「全国で最初のデザインマンホールふた」と書かれた額が飾られていた。市章の周りを小さな魚が三重に囲む、シンプルでかわいらしいデザインだ。その額を前に、「実は全国初か、はっきりしたことはわからないんです」と宮城敦副参事は語った。当時の資料などもほとんど残っていないという。
このデザインが使われ始めたのは77年。当時はふたのぐらつきなどが課題になっていた。改良の際、デザインも見直すことに。知念弘課長は「下水道は大事なインフラなのに目立たない。その存在を知ってほしいという思いもあった」と説明する。
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朝日新聞社会部
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