エジプト航空機墜落 機体の残がい沈んでいる場所特定

エジプト航空機墜落 機体の残がい沈んでいる場所特定
先月、地中海に墜落したエジプト航空の旅客機について、エジプトの航空事故調査委員会は機体の残がいが沈んでいる複数の場所を特定したと発表し、今後、飛行状況などを記録した装置の回収につながるかが原因究明の鍵を握ります。
先月19日、フランスのパリからカイロに向かっていたエジプト航空の旅客機が地中海に墜落し、乗客乗員66人全員が死亡したとみられています。エジプトの航空事故調査委員会は15日、地中海で捜索にあたっていた船が機体の残がいが沈んでいる複数の場所を特定し、今後、残がいを引き揚げられるか検討すると発表しました。

墜落した旅客機については、飛行状況を記録したフライトレコーダーや操縦室内の音声を録音したボイスレコーダーから発信されたとみられる信号が探知されていますが、こうした記録装置はまだ見つかっていません。信号が発信される期間はあと1週間ほどとみられ、今後、限られた時間で記録装置を回収できるかどうかが墜落の原因究明の鍵を握ります。

旅客機内では、墜落の直前に操縦室の近くで煙が検知されていたことが分かっていますが、爆発物によるものか技術的なトラブルによるものか特定されていません。