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うさるの厨二病な読書・漫画日記

本や漫画、ドラマなどについて語っています。【ネタバレ前提です。注意してください】

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≪ドラマ≫ NHK大河ドラマ「真田丸」 第24話「滅亡」感想

ドラマ NHK大河ドラマ「真田丸」

 

NHK大河ドラマ真田丸」第24話「滅亡」の感想です。

 

前回第23回「攻略」の感想はコチラ↓ 

saiusaru.hatenablog.com

 

*今週の「真田丸」は、ほとんどの登場人物の中身が入れ替わっていたみたいです。

 

相も変わらずインターバル詐欺

相変わらずオープニングのインターバルの氏政が、格好いいです。

何度も騙されているのに、

またもや「今週こそは格好いい氏政が見れるに違いない」と期待してしまいます。

「今度こそ真面目に働くから」と言われて、

何度でもダメ男に貢いでしまうダメ女のようです。

そういえば昔、友達に、

「あんたは絶対、将来ヒモ男に捕まるタイプだ」と言われました。

主を捕まえるヒモ男は、北条氏政だったのかΣ(゚Д゚)

 

登場人物が全員、別人になっている

心穏やかで温和な北条氏政に、

情が深くて心優しい家康に、

真田を裏切らされたのに、

「殿下は、話して分からぬお人ではござらん」という上杉景勝

みんな記憶障害にでも陥ってしまったのでしょうか?

以前の粗筋どころか、以前の自分を忘れてしまったのでしょうか???

 

氏政なんて、わずか10分くらい前に、

「北条が、どれだけ真田に振り回されたか忘れたか」

とか言って、秀吉の使者として単身で自分の前にきた源次郎を、

問答無用で殺そうとしたではないですか??

なんで十分後に、「よき戦相手でござった」(言った相手は上杉ですけれど。)

その当の本人である昌幸パパに友情を感じているんだよ。

おかしくないですか????

そんな戦った相手に友情を感じるような人物なら、

名胡桃城のだまし討ちを黙殺するとか、何だったんですかね???

別人?? 双子設定?? 多重人格???

 

家康も、こんなに余りよく知らない性格も極悪な氏政に

「情が深い方だから」っていう理由だけで肩入れしているけれど、

関ケ原とか大阪の陣のとき、大丈夫ですか??

騙して内堀も埋めちゃうときに、今度は家康がキャラ崩壊を起こさないか心配です。

「情が深くて優しい設定」を忘れないといいんですけれど、

わずか十分で人格が入れかわる、今日の脚本を見ていると先行きが不安です。

 

「この城におれば、決して負けることはない」

「されど、勝つこともできませぬ」

もう、この会話聞くの、何回目だろう(-"-)

忘れちゃいけないことは忘れていて、どうでもいいことはしつこく繰り返すんですね。

「戦は、最後の最後まで何が起こるか分かりはせぬ」

二週間くらい前からずっと言っていますが、神頼みはやめてください。

 

失われた方向性

北条攻めのエピソードは、

話をどこに着地させたいのかが終始一貫して分かりませんでした。

今回、最後の最後でその方向性らしきものがようやく出てきたのですが、

 

「乱世に生まれたからには、自分自身が天下をとりたい」

「何者にも屈さない戦国武将の誇り高さ」

 

たぶんこれだとは思うのですが、それにしても、

結局は全力を出しきって負けたのですから、

「むしろ、それを認めて膝を屈することこそ、潔さなのでは?」

と思うのですよね。

 

今の「真田丸」の流れを見ていると、

「百姓出の秀吉が天下人になった事実を、認めたくない」

ただ、これだけに見えてしまうんですよ。

 

「実力で負けたくせに、相手の氏素性が卑しいからって認めることができない。

そのくせ、実力勝負もできないから面従腹背している」

 

って、むしろすごく恰好悪くないですか。

 

貴種が卑しい出自の人間の実力を認めたくなさに、友情ごっこをしている。

そう見えてしまう。

家康と景勝と昌幸パパが氏政の説得に来たとき、感動するどころか、

 

どんだけ暇なんだよ、こいつら。

 

と思いましたからね。

パパなんて、氏政のためにどれだけ苦しんだか、忘レチャッタンデスカネ~~。

 

氏政を生かして、四人で対秀吉の秘密同盟を結ぶとかなら、まだ分かりますけれど、

今まで友情とはまったく無縁そうな陰険そうな性格だった氏政が、

突然、潔く穏やかな性格になって、「友情を感じてます」とか言われましても、

何が何だかわかりません。

視聴者を置いてけぼりにするのも、いい加減にしてください。

それとも、他の皆さんはついていけていて、感動したりしているのでしょうか?(不安)

 

高嶋政伸の怪演は、素晴らしかったです。

氏政といい、家康といい、出浦さまといい、昌幸パパといい、

矛盾が出ているキャラクターは、

俳優さんの力演と演出でそれらしく見せている印象があります。

でも、それも限界があると思います。

役の人格を、一人の人間として一貫させないと、いくらすごい俳優さんたちとはいえ、

演技だけで説得力を持たせるのは、限界があると思いますよ。

 

結局、殿下の敵じゃね~~

家康を関東に封じ込めて、家康の与力から真田をはずして、

監視役として所領を安堵したところを見ても、

徳川も真田も、結局は秀吉の敵じゃないってことを言いたいのかな、と思います。

 

パパもあれだけ大きなことを言っていたのに、

小形と沼田城を安堵されたら、もう大喜びで満足しているしさ。

「日ノ本中が、乱世に逆戻りしても、それの何が悪い」

って啖呵をきっていたのは、何だったんでしょう??

てっきり、乱世に戻ってもうひと暴れすることが、最大の目的だと思っていたのに、

所領が安堵されれば、それでよかったの???

もう、どっちやねん。

 

主が大好きだった、昌幸パパを返して欲しいです。

 

 

次回からは、頼みます。

余りに訳がわからなすぎて、結局、最後まで白けっぱなしの小田原攻めでしたが、

今日でひと段落したので、

来週からは、また元の登場人物たちが活躍する元の「真田丸」に戻ると期待しています。

北条家が「真田丸」の訳の分からん矛盾を、

全部背負って滅亡してくれたんだ、と思うことにします。

 

次回は第25回「別離」です。

お捨が死んで、いよいよ、秀次の殺生関白化が始まるのでしょうか。

 

真田丸 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

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