トヨタ 人工知能研究トップ 自動運転の進化などに意欲

トヨタ自動車が自動運転の実用化に向けて、アメリカに設立したAI=人工知能の研究拠点のトップが来日し、AIの研究を進めることで自動運転の技術をさらに進化させるとともに、家庭用のロボット開発にもつなげていきたいという考えを示しました。
トヨタは、自動運転に不可欠であるAIの研究を加速させようと、ことし1月、アメリカ・カリフォルニア州のシリコンバレーに研究拠点の新会社、TRI=トヨタ・リサーチ・インスティテュートを設立しました。
20日、新会社のCEO=最高経営責任者に就任した人工知能やロボットの研究者として知られるギル・プラット氏が名古屋市で会見しました。
この中で、プラット氏は「失明したような人でも、自動運転で目的地に連れて行ってくれる、お抱えの運転手のような技術を目指す」と述べ、AIの研究を進めることで自動運転の技術をさらに進化させたいという考えを示しました。
さらにプラット氏は「長期的には家庭用のロボット開発にも取り組み、1人暮らしのお年寄りの生活支援などに貢献したい」と述べ、AIの技術を家庭用のロボット開発にも応用していく考えを示しました。
トヨタは今回設立した研究拠点に今後5年間で、およそ1200億円を投資する計画で、AIの研究開発でライバルメーカーをリードしていきたいとしています。