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心と体を大切にしよう

心と体に良い情報を紹介します

「寝過ぎ」は、人体に悪影響を及ぼすので注意が必要です。

健康

長く眠るほど寿命が縮む?

1980年代にアメリカで100万人以上を対象に行われた、睡眠時間と寿命の関係の調査では、予想外の結果が出ました。

1日に6.5~7.5時間の睡眠をとっている人が最も死亡率が低く、それ以上およびそれ以下の時間、眠っている人は寿命が短くなる傾向にあったのです。特 に長く眠っているほうが問題で、7.5~8.5時間以上の睡眠時間をとっている人は、6.5~7.5時間睡眠の人よりも死亡率が20%もアップしました。

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この研究を行ったカリフォルニア大学サンディエゴ校のダニエル・クリプペ博士は、「睡眠は食欲と似ている。欲望にまかせてものを食べると、食べすぎて健康を害する。睡眠も、眠たいからといって、いつまでも寝ていると、体によくない」と述べています。

  寝過ぎは逆効果? 長生きできる最適の睡眠時間とは [睡眠] All About 

 

寝すぎのデメリット

1、寝すぎると浅い眠りに時間が多くなる

寝すぎると浅い眠りに時間が多くなります。浅い睡眠の時は、体は休んでいるものの、脳は深い休息状態でないため、血圧の変化が激しくなったり、心拍や呼吸が不規則になり、自律神経が不安定な状態になります。

 

2、「あと少しだけ」が体内時計を乱す原因となる

人間には1日周期でリズムを刻む「体内時計」が備わっており、意識しなくても日中はカラダと心が活動状態に、夜間は休息状態に切り替わります。休息状態に切り替わることで、人は自然と眠りの世界に導びかれます。

 

でも、十分な睡眠がとれているのに「あと少しだけ」と眠り続けると、体内時計が乱れてしまいます。この体内時計は、自律神経だけでなく、ホルモンにも非常に影響を与えています。そのため体内時計が乱れると、抗酸化作用のあるホルモン“メラトニン”の分泌が乱れ、細胞にダメージを与える活性酸素を除去する作用がおろそかになります。

 

また、中性脂肪を分解してくれ、筋肉量を増やす成長ホルモンの分泌も乱すので、体内時計が乱れるとダイエットの効果も下がります。

 

ソース:体内時計とは? | 体内時計.jp

 

3、高脂血症、高血糖、肥満などの生活習慣病になりやすくなる

睡眠時間が6時間未満と8時間以上の人に血液検査をしたところ、糖尿病を診断する時の数値が高くなることが判明しました。つまり、寝すぎると糖尿病などの生活習慣病のリスクがあがってしまうのです。

 

4、寝過ぎは、「脳」にも悪影響を及ぼす

アメリカの心理学者ジョン・タウブの実験
ふだん8時間ほど眠っている男子学生を集め、好きなだけ眠ってもらいました。彼らの中には、9時間半眠る人もいれば、12時間以上も眠る人もいました。起床後、彼らに注意力や作業能力を試すテストを行い、その結果を、8時間睡眠の場合と比較しました。

 

すると、8時間睡眠の時の方が成績が良かったのです。

 

タウブは、寝過ぎると逆に脳が疲れてしまうからだと推察しました。

 

米国のコロンビア大学とニューヨークにあるマドリード大学病院が合同で行った実験調査

60歳~70歳の男女2,700人を対象に行った今回の実験の報告によると、一日の睡眠時間が平均9時間以上の人たちは、睡眠時間が平均6~8時間の人たちと比較して脳の衰えが著しく、モニター実験期間の3年間で見えた「脳の老い」の差がとても大きかったそう。

 

つまり、6時間以下・8時間以上の睡眠時間の人の脳は、平均6~8時間の睡眠時間の人の脳より衰えていたということです。

 ソース:寝すぎはバカになる?驚きの新事実が脳化学研究で判明

 

ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの科学者たちの調査

彼らは35歳から55歳の男女5431人を対象に、5年間の睡眠時間の変化が、認知機能にどう影響するかについて調査をした。

 

彼らは被験者の認知機能について調べるため、「記憶力」、「推論能力」、「語彙力」、「音素の流暢能力」、「意味論的流暢能力」、「全般的認知状態」の6つの項目に関するテストを行った。

 

すると、5年間で睡眠時間が8時間より多くなった人の7~8パーセントの人が、短期の言語記憶力以外、すべての認知テストにおいて点数が下がった。また、睡眠時間が6時間より短くなった男性の18パーセント、女性の15パーセントが、推論能力、語彙力の点数が下がるという結果になった。

 

そして、推奨されている7時間睡眠を行っている人たちは、すべての認知テストにおいて最高点をたたき出しており、毎晩6時間寝ている人たちがそれに次ぐ結果となった。

 

これらの睡眠の変化がもたらす認知機能の低下は4歳から7歳の老化に値する

今回の調査を行ったジェーン・フェリエ博士は「私たちの計算によると、これらの睡眠の変化がもたらす認知機能の低下は4歳から7歳の老化に値します」と話し、適度な睡眠の大切さを強調している。

 

睡眠は食べ物にとても似ている

イギリス睡眠学会の学長ジョン・シニアソン氏は今回の調査結果を受けて、次のように述べている。「睡眠は食べ物にとても似ています。なぜなら摂取する量を減らし過ぎすれば、自分にとって悪影響をもたらし、また摂りすぎても害を及ぼすからです。睡眠は脳細胞が老廃物を取り除くのを助けたり、活動のためのエネルギーを蓄えたりと細胞レベルで2つの利益をもたらします。さらに、睡眠には記憶を定着させるという大切な役割もあるのです」。

ソース:7時間睡眠が最強説! 過不足で最大7歳も脳が老化する可能性も | ロケットニュース24 

 

理想的な睡眠とは?

1、睡眠時間は7時間程度が良い

一般的に睡眠は7時間程度が一番健康によいといわれています。

 

でも、すべての人が7時間程度眠れば健康になれるというわけではありません。睡眠時間には個人差があるからです。4時間から5時間でも問題ないという人もいますし、10時間以上眠らないとダメという人もいます。

 

自分に合った睡眠時間は自分で見つけるには、どうしたらよいか?

起きてからも活動的に過ごせた日の睡眠時間を、記録してみよう

必要十分な睡眠時間を知るには、寝つきと目覚めが良く、起きてからも活動的に過ごせた日の睡眠時間を、何回か記録してみることが有効です。

 

午後10時から午前3時までが「睡眠のゴールデンタイム」

睡眠時間は個人差がありますが、理想は、毎日午後10時から10時半、遅くとも12時には眠りに就き、午前3時までの「睡眠のゴールデンタイム」はぐっす り眠ること。同じ5時間睡眠でも、午後10時から午前3時まで眠るのと、午前3時から8時までに眠るのとでは、疲労回復などに大きな差が出てきます。

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寝すぎを防止するための方法

1、カーテンを開けて寝る

寝る前にカーテンを開けておくと、朝日が昇り、外が明るくなってくると日差しが部屋に直接注ぎ込むため、明るさで目が覚めます。

 

部屋が明るいと気持ちが活動的になるため、目覚めと共に「起きて動かなければ」という意識が働きます。

 

また、太陽の日差しを浴びる事は体内時計の調節に役立ちます。人は体内時計を持っていて、そのリズムの通りに行動すると体にかかる負担が少なく、快適に過ごす事ができます。

 

カーテンの閉じた薄暗い部屋だと、二度寝してしまう可能性が高い

カーテンの閉じた薄暗い部屋だと、副交感神経の働きが優位になるため、リラックスして居心地が良く、目覚めても寝床から出られないでいるうちに二度寝をしてしまい、寝すぎの原因になります。

 

2、目覚まし時計を遠くに置く

手の届く範囲に目覚まし時計を置いておくと、音が鳴ってもすぐに止めることができてしまいます。その手軽さが二度寝の原因になってしまう場合があります。手の届く範囲に目覚まし時計がなければ、手軽に音を止めることができません。目覚まし時計のあるところまで行って、音を止めるという面倒な作業をしなければなりません。毎日、その面倒な作業を繰り替えしていれば、自然と二度寝の癖を矯正できるのではないかと思います(それで矯正できなかった場合は、尋常ではない音の目覚まし時計を買ってください。あるいはモーニングコールをしてくれる親切な人を探してください)

 

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