博物館から金塊盗んだ疑い 造幣局の職員逮捕

博物館から金塊盗んだ疑い 造幣局の職員逮捕
貨幣を製造する造幣局の博物館に展示されていた重さ15キロ、6300万円相当の金塊を盗んだとして、造幣局東京支局の職員が逮捕されました。
逮捕されたのは造幣局東京支局の職員で、さいたま市西区に住む梅野穣容疑者(54)です。
警察の調べによりますと、梅野容疑者は、ことし1月5日、東京・豊島区東池袋にある「造幣東京博物館」で一般公開用に展示されていた、6384万円相当の金塊を盗んだとして窃盗の疑いが持たれています。
金塊は縦20センチ、横10センチ、高さ6センチ、重さがおよそ15キロありますが、梅野容疑者は造幣局の部下に、「仕事の一環で金塊を使うので、ケースを外してほしい」と持ちかけ、そのまま金塊を持ち出したということです。
このあと、ケースの中には博物館が所有していた金塊のレプリカが置かれていて、造幣局では今月に入って金塊がなくなっていることに気付いたということです。
連絡を受けた警察では、最後に金塊を持ち出した梅野容疑者に事情を聞いたところ、容疑を認めたため逮捕したということです。
梅野容疑者は、さいたま市の質店で金塊を現金に換えていて、警察の調べに対し、「外貨を売買するFX取引の損失を補填(ほてん)するため盗んだ」と供述しているということで、警察がいきさつを調べています。