【ローマ=共同】19日実施のイタリア地方選決選投票は即日開票が行われ、中間集計(開票率約94%)の結果、首都ローマの市長選では草の根組織「五つ星運動」の女性候補ビルジニア・ラッジ氏(37)が、レンツィ首相率いる政権与党、民主党(中道左派)の候補を大きく引き離し、当選が確実となった。ローマ初の女性市長が誕生する。
「五つ星運動」は既存政党を批判し、国民の政治不信を追い風に2013年の総選挙で躍進。欧州連合(EU)の緊縮策に否定的で、EU懐疑派の立場を示す。「五つ星運動」の勢いは、EU離脱の是非を問う23日の英国民投票と合わせ、欧州のEU懐疑論に弾みをつける可能性もある。
今回の地方選は、10月に予定されている憲法改正の是非を問う国民投票の前哨戦とみられている。民主党がローマなど主要都市で敗北すれば、辞任覚悟で政治生命を懸けて国民投票に臨むレンツィ氏にとっては大きな痛手となる。