女屋泰之
2016年6月20日13時56分
星条旗に、自由の女神、「USA」の看板……。大分県宇佐市では、米国を連想させるものがあちこちで目につく。ローマ字なら「USA」だからと、遊び心と「少しでも宇佐をPRしたい」との思いがこもっている。
JR日豊線の宇佐駅のホーム。北九州市から宇佐神宮への観光に来た女性(26)は、駅名標を見上げ、スマートフォンで撮影していた。一見、米国の星条旗に見える。「アメリカの国旗? なんでこんなところに」。よく見ると、赤と白の横じまは、地元の宇佐神宮を描いた線画で、青地にまたたく星に見えたのは白抜きの「八幡総本宮宇佐神宮」の文字だ。
この駅名標ができたのは1月。ホームをかさ上げする工事に伴って、新調した。JR九州大分支社の担当者は「少しでも宇佐駅に目を留めてもらおうと遊び心で選んだ」と話す。
宣伝はしなかったが、駅の利用客が「どう見てもアメリカ国旗」とインターネットに上げたことをきっかけに情報が拡散。「写真だけ撮りたい」と車でやってくる観光客もいるという。
残り:720文字/全文:1150文字
新着ニュース
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
PR比べてお得!