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在特会系の反韓デモと反対派が一触即発 白昼の福岡・天神で 記者もとばっちり
在日コリアン排斥などを訴える市民グループのデモが19日、福岡市中央区天神で行われた。これを阻止しようとする反対派とにらみ合いとなり、買い物客で賑わう日曜昼下がり繁華街は一時、騒然となった。(九州総局 奥原慎平)
「ヘイトスピーチは止めろ」
「お前なんや。おらんでええけん、帰れ」
午後2時過ぎ。西鉄天神大牟田線の福岡(天神)駅前に350人の警官が出動した。警官の数以上に通行人が耳をふさいだのは、聞くに堪えない罵声の応酬だった。
この日のデモ活動は市民グループ「行動する保守運動 九州」が主催した。
メンバーら約30人が日の丸や旭日旗を掲げ「日韓断交」を声高に叫ぶ。
一方、反対派は今月3日に施行されたヘイトスピーチ(憎悪表現)解消法に違反すると訴え、デモ中止を求めて抗議した。
主催団体のホームページによると、この日のデモ活動は、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)前会長、桜井誠氏の新刊本発売を記念して行われた。
事前に県警から道路の使用許可を得て、桜井氏も参加した。
警官は両者が衝突しないよう、それぞれの壁となって囲む。その間も両者の応酬はヒートアップする。