欧州連合(EU)からの離脱か残留かを問う英国の国民投票(23日)について、キャメロン首相は19日夜放送のBBCの番組で、離脱を選んだ場合、「英国経済は苦しむことになるだろう」と述べた。増税や歳出削減が避けられない見通しを改めて強調し、EUの外に出た英国の発展は難しいとの見方を示した。
番組は会場の参加者らからの質問に答える形で、移民問題や硬直化したEUについて質問や不満が寄せられた。キャメロン氏は、移民の流入自体を止めることは「難しい」としつつも、「EUや単一市場から離脱することが解決のための正しい道ではない」とした。
また、第2次世界大戦中のチャーチル首相(当時)による決断に言及。「彼は孤立を選ばず、他の欧州の国と一緒に欧州内部にとどまって民主主義や自由のために戦った」と述べ、EUにとどまる意味を強調。残留への投票を訴えた。(ロンドン=高久潤)
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朝日新聞国際報道部
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