On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2016-06-14 04:14:06
Comments (11)

いま夜が明けつつあります

▼6月14日火曜の午前4時過ぎです。
 朝の輝きに次第に照らされていく東京は、はっとする美しさを秘めています。

 この前のエントリーに記した、ささやかな悩みについて、みなさんに語るべきを語るときが、いずれそう遠くないうちに来るでしょう。
 今の時点で、ひとつ記しておきたいことがあります。

 それは、そのエントリーをアップする以前にやって来た、書き込みについてです。
 引用することはしません。あまりに不本意だからです。

 書き込みの主な趣旨はこうでした。「水曜アンカー時代の青山さんが好きだった」、「しかし今は政権寄りに変わってしまった」、「 (安倍総理の言う) 新しい判断など、どこが正しいものか」。
 あくまで、ぼくが受け止めた趣旨です。言葉の通りではありません。


▼かつて9年半続いた水曜アンカー (関西テレビ) を視ていただいて、ありがとうございました。
 関テレ報道部の当時のみんなの志のためにも感謝申しあげます。
 しかし、当時のぼくの言説と、それ以降のぼくの言説と、一体どこが変わるでしょうか。
 9年半、常に、具体的な根拠をもって正しいと考えるものを正しいと申し、正しくないことを正しくないと申してきました。今もそうです。
 安倍内閣の政 (まつりごと) のうち、今回の解散見送りは賛成ですが、消費増税見送りについては総理の仰った「延期」ではなく「最低限でも凍結、ほんとうは減税」が正しい選択だと公開の場でずっと申しています。
 また、たとえば日韓合意にもヘイトスピーチ法にも外国人労働者の受け入れ拡大にも、同じく公開の場で強い反対を申しあげてきました。
 一方で、たとえば中国が日本とアジアに及ぼす影響に対峙する姿勢には、すくなくとも現時点では見るべきところがあります。これも繰り返し申していますね。

 書き込みを投稿された方は、ご自身が安倍総理の「新しい判断」に (おそらくは包括的に) 反対なのであり、そのことをどうして、ぼくに置き換えられるのでしょうか。
 それは、ぼくの変節ではなく、あなたさまの現在のお考えです。

 ぼくが、まったく非力ながらずっと努めてきたのは「みずからの頭で考えましょう。そのうえで一緒に考えましょう」という、ちいさな提案でした。それが伝わっていないことを感じます。
 あらためて、おのれの非力を思うばかりです。


 
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青山さんがおっしゃっていたことを実行にうつしています。【くるるん】
2016-06-18 14:51:23
昨日、私は生まれて初めて、自分の国の総理大臣をこの目で見、この耳で演説を聞いて来ました。私の記憶に残る総理大臣は池田首相からです。
父は必ず投票し、私にも必ず投票するようにと言いました。でも、候補者を選ぶのは、立会演説会に行くわけでもなく、ただ新聞にはさまれて来る選挙公報を見て、決めるだけでした。
だから、私は長年そうやって投票して来ました。
しかし!政権交代が私を困惑の極みに陥れました。
自分が望んだ政権交代なのに、まったく自分が思っても見なかった事態を招き、思っても見なかった方向に日本が導かれているような恐ろしさを感じました。
そんな時、アンカーで青山さんに出会いました。
現場に足を運ぶ、現場主義、そして、みなさん一緒に考えましょう!と云う呼びかけ。
先の政権交代以来、私はずっと日本の歴史と将来について考え続けています。
なるべく本人の話を直接聞くべく、講演会や集会に足を運ぶ。
そして、やっと現総理大臣を目にしました。
毎日テレビで見ているそのままの安倍さんでした。
しかし、やはり直接声を聞いたことはたいへんよかったと思います。
私にも、子や孫がいます。
戦後体制から、抜け出し、変わってゆく日本。
この日本をまもる覚悟はできています。
これからも、青山さんとともに日本国民として生きていきます。
青山さん、よろしくおねがいします。
話が逆です【大日方 登】
2016-06-15 06:26:26
「今は政権寄りに変わってしまった」

話が逆です。
意見の不一致はあるとしても、現政権の政策の中に青山さんの意見と一致するものが、以前の政権と比べて多くなった、ということだと思っています。
青山さんのお考えは終始一貫しています。
一人の思想家、哲学者として【岡部 健】
2016-06-15 04:57:22
タイトルは、すべての人宛てのものです。青山さん、安倍総理、全国民、そして不肖自分自身。
「一緒に考えましょう。青山繁晴です。」というラジオ番組の冒頭のフレーズもそうであるし、
チャンネル桜の「答えて答えて答える」を拝聴して毎度思うのは、
青山さんは、安全保障、国内外の政治、経済の専門家でおられる以前にすべてのことを徹頭徹尾、考え抜いておられる哲学者だ、ということでした。

「答えて答えて答える」は往々にして視聴者からの人生相談のようなものがあるのですが、
すべて即答、的確である、揺るぎない思想が根底にあることが拝察できます。
私は同時代に青山さんと生を受けてリアルタイムで活躍を拝見することを嬉しく思いますが、
現世代の我々が感銘を受けるのと同様に、後世長きにわたっても、青山さんのご発言はYouTube等を通じて、
影響を与え続けると思っています。ああいう動画は非常に貴重なアーカイブで、
この国で古くから継承される稀有な精神が21世紀現在までいかにある人物によって継承され、人生をかけて体現されたか?という証拠となると思います。
「お金なんてありません、個人借金はもういっぱいです」とメディアでも多忙な人物がハツラツと言うお姿はある意味衝撃的でもあります。ああこの方は自分が稼いでいるであろうお金は全部人のために使ってしまっているのだな、っていうのは視聴者が見ておれば伝わります。
歴史上の偉大な哲学者、思想家、たとえばプラトン、キリストなどは本人ではなく弟子がその貴重な言説を後世に伝承すべく、本を書きましたが、現代ではもはやその必要はなくなりました。

安倍総理は、残念なことに現代の国政ではむしろ少数派となってしまった、思想のしっかりした立派な政治家であると思います。政治評論家の三宅久之先生は、安倍さんが苦難の時代にあったとき、この国が必ずあなたを必要とするときがやってくる、必ず活躍する、と予言しておられました。私も安倍さんを自民党総裁線のころから応援しており、総裁選に勝利し、その後自民が圧勝し、民主党政権の退廃した政治に2度奇跡が起こった、と喜びました。
いろいろ批判、さらに中傷もあるのですが、実際、現在盤石な安倍長期政権が我が国で成立していることは、かなりの幸運だったと思ってますし、多くの国民はその境遇に気づいてもいないのではないでしょうか?
青山さんが、官邸の盤石さ、外交の強靭さもふくめ、安倍政権を高く評価するのはむしろ当然のことだと思います。

その上で、是々非々で、もちろん安倍政権にしっかり批判もされる、意見もされている、
むしろ、直近のオバマ氏の広島訪問についての青山さんによる政府への意見なども、あのすばらしい結果を招いたのではないでしょうか?
また、そもそもこの広島訪問を前向きに検討するという方向性において、当初青山さんと意見が食い違っても、安倍総理のギリギリまでの政治的決断が結果的にには良かったのではないか?ということもありますし、非常に高いレベルで事態が推移しているのは、青山さん、安倍総理、各氏、その職のプロフェッショナルである以前に、一流の思想家である、根底にしっかりとした考えがあるということだと思います。私自身は、ヘイトスピーチは言論ではなく、建前はあろうが根本的に邪な動機に基づく中傷誹謗という卑劣な暴力であると考えていますので、反ヘイトスピーチ法には大賛成で青山さんのお考えとは異なります。

歴史上の思想家、哲学者をみていると、後世の知見から鑑みて、どんな偉大な人でも「完璧」な人は存在しません。傑出はしていても、どこか後世から明らかな修正が入る余地があったりして、ひとりの人間の知の限界というものを思い知らされます。我々はそれぞれ自分が信じる方向で行けるところまで行く、突き詰めて考えるしかなく、そこには完璧さと言うものは存在しません。同時代であれば、意見の違いを乗り越えて討論していくしかないでしょう。

また、個人の思想、考えが変遷したとしても、変遷することは何も悪いことだと思いません。私利私欲で他者を混乱させ不利益を与える形で二転三転するのはよくないが、中長期的に考えが改まりアップデートされることは通常のことだともおもいます。

あまりそういうことはお見受けしにくいのですが、仮に青山さんが、以前はこう考えていたが最近はこう考えるようになった、とお考えの変遷を示されても、それを他者が非難スべきことだとは全く思いませんし、安倍総理の直近のご発言「消費税について新しい考え」という発表の仕方も私はむしろ清々しく受け取りました。
実際に、公約違反であることを自らお認めになりながらも、一方では、すべては景気回復が優先し、そのように政策を改めることを正面から堂々と国民に問うたのだと思います。実際は、財務省とのギリギリの攻防の末の政治決断であったのは明白ですし、改めて素晴らしい舵取りだなと感心しました。ここまで巧妙に消費税増税を実質凍結できたのは素晴らしいと思いました。
応援しております【坊主】
2016-06-14 14:11:33
当時、水曜アンカーで青山さんを知り、徹底的に事実に基づいた客観的姿勢と適格で奥深い分析に驚嘆し、あわせてにじみ出てくる祖国への愛情を感じ取り、以来、ずっと応援しております。これまで青山さんの仰ることが事実に基づかずにぶれたり、特定の政権寄りに偏向されたように感じたことは、少なくとも個人的にはないです。むしろ、政権に対してもきっちりと公に物申されているように思います。不本意なことがあったようですが、無理のない範囲でますます邁進して頂きたく存じます(無理を申してすいません・・・)。
世の動きは恐ろしくも面白いです【武本雅子】
2016-06-14 13:44:35
青山さんの番組(水曜アンカー)を偶然拝見してから私の世の中を見る目が
いきなり開かれました。

それまでどのニュース番組を見ても同じような内容、同じようなコメントにしか
見えず、政治や経済、ましてや世界情勢など自分とは全く関係のないお話でした。
そこまで興味が持てなかったのですが、青山さんの解説を見た日からもうニュースの
虜です。世の中の動きにこんなハラハラドキドキできる日がこようとは!

まだまだ青山さん頼りではありますが、少しでも自力で様々な情報を取捨選択できる
ように精進していきたいと思いますので、どうかお体を大事に(されないとはおっ
しゃいますが)頑張ってください。
青山さんが信頼できる理由【まんぼう】
2016-06-14 13:11:28
私が青山さんを信頼する理由は、青山さんは「人」ではなく、「行為」で判断されるからです。
テレビで色々な意見を言われてる方は、「行為そのもの」ではなく、「誰の行為か」で是非を判断することがあまりに多いように思いますし、また、これは私たち自身も常に戒めねばならないことだと思っています。
そんな中で、青山さんは、ご自身のおっしゃるように常にフェアな立場で判断し、解説されていると思います。
これからも、青山さんの言説を自分で考えるよすがにさせていただきます。
全部が一致するなんてあり得ないです【由比ヶ浜】
2016-06-14 12:59:41
政治に何を求めるか?
どこの政党・政権を支持するか?
私は「一番マシな政党を支持する」しか無いと思います。

「一番マシ」を判断する為には
「一番大切なことは何か?」を見極めなければなりません。
そこに一人一人の価値観や立ち位置が関わってきます。

私は「日本国を守り子供や孫の世代に引き継ぐ」ことが一番大切だと考えています。
だから外交・防衛が最重要政策だと思うのです。
青山さんに共感し青山さんを支持しているのも
この観点で間違いない方だと確信するからですし
安倍政権を支持するのも同様です。

自民党だからではありません。
安倍政権は「一番マシな政権」だからで
それ以前の他の自民党政権を私はよいとは思っていません。
安倍政権でさえ100点満点ではないです。
ですが、私の価値観に照らして一番マシです。
現状、圧倒的に一番マシです。

安倍総理とも青山さんとも、意見の一致しない部分は当然あります。
だからといって失望したりすることはありません。
何もかもが一致するなんてあり得ないからです。

世の中には色々な方がいます。
自分が正しく、全ての他の人は自分に賛成するはずと思い込んでいる人もいます。
そのような方に惑わされたり腹を立てたりしないで下さい。
時間と心の無駄です。

これからも青山さんの発信を心待ちにしています。
無駄にご自分をすり減らすことのないよう、切にお願いします。
今は政権寄りに変わってしまった・・・【奥井正彦】
2016-06-14 12:41:08
素直に感じるところは、青山さんの発信情報は事実をストレートに知らせて頂けることが、その誠実なところが、とても好きです。

よって、青山さんの思想・心情がどうであるかを問題視するのではなく、それぞれが考えて結論を出し、また考え直すことを繰り返して国民一人一人が成長することが、今後の日本に重要なことと思います。

尚、その事実に基づいた青山さんの評価が政権よりだと感じる理由は、今の野党の主張が自民党(特に安倍批判)が目的になっていることから(国益が目的になっていないことから)、自民党(安倍総理)に期待するしかない現実と言うことだと感じています、日本の国益からすると寂しいことですが。

そこで何も気にすることはないと思いますが、(ここが一番言いたいですが、)と言うより悩んで青山さんの情報発信に支障を来すことが、身勝手ですが一番困ります。

今後も無理ない程度に、よろしくお願い致します。
書き込みについて【河合尚明】
2016-06-14 11:16:04
青山さんのブログを読ませていただくと、度々青山さんの意見が変節しているとの指摘が書き込まれているようです。TCRのレポートも読まていただいている私からみれば政権に対して「是々非々」全くぶれていません。逆に安倍政権に対しては少々厳しめかな~と感じることが多々あります。政(まつりごと)は程度はあるにせよ妥協が必要、その中にあって安倍政権はかなり踏ん張っていると感じさせることが多々あります。しかしながら私も「日韓合意」「ヘイトスピーチ規制法」「外国人労働者の安易な受け入れ」には絶対反対です。

また消費増税先送りについて、「国の借金が1150兆円あり、国の破たんを招きかねない」とメディアは騒ぎ立てます。しかしごく普通の経営者であれば負債があれば資産があることは先刻承知、入りが増やせないのであればまず遊休資産を整理・売却すべきとの判断をするでしょう。零細企業も国家も経営という視点で考えれば対処方法は一緒なはずです。安倍政権といえどもまだまだ財務省に甘い、さらに言えば客観的な日本国の財務状況と国民に説明し不安を拭うべきと考えますがいかがでしょうか?

私の住まいは菅官房長官の選挙区です。私も菅官房長官を支持していますし、誇りに思っています。また安倍総理も大好きです。しかしながら目を曇らせてはなりません。目を見開いていかねばなりません。是非これからも青山さんと一緒に考えていきたいと思っています。
みずからの頭で考えましょう。そのうえで一緒に考えましょう【鶴田喜也】
2016-06-14 10:43:44
自らの非力を思うばかり
と青山さんは言われますが
私にとって青山さんと出会えたこと
青山さんと同じ時代を生きている事に感謝しています
少なくとも青山さんに出会い、発信されている事を知り
後追いですが青山さんが参加されて来た番組や著書を拝見し
独立講演会へ参加させて頂き
垂れ流される情報への依存度は下がりました
自ら調べ、自ら情報の精査を行い
意見の違う方々とより多くに時間を使い話をするようにもなりました
青山さんの存在は青山さんが思われている以上に大きな存在です
先達としてこれからも多くの問題提起をして頂ける事を期待しています

何時の日か青山さんを必要とせず、物事を考えられるようになりたいとは思いますが
私には青山さんがお持ちのようなルートへの情報アクセス権が有りません
持ちたいと思っても持てるものだとも思えません

青山さんの事を知れば知るほど
青山さん個人の生活の事も考えてしまいます
青山さんがスポーツと小説の執筆だけしてノンビリと生活される
それはそれで素敵な事だよなとも・・・

されど・・・

今後のご健康とご活躍を心よりお祈りしています
いま夜が、、すっかり明けてしまいました【大濵理史】
2016-06-14 06:59:24
「みずからの頭で考えましょう。そのうえで一緒に考えましょう」
青山さんが数年来おっしゃっているその言葉を僕はまっすぐ受け止めています。
正直申せば、以前の自分は かなり左に寄っていました。
その自分を真ん中に軌道修正する機会を与えて下さったのが青山さんであり、
以来、共鳴しています。ここで言う共鳴とは、「青山さんがそう言ったから俺もそう思うようにしよう。」ではなく、青山さんの提案・問題提起に対して「俺もそう思っていたんだ。」という事が多い。という事です。
さて、こんな変な日本語になってしまう自分にもっと「日本」を教えていただけるよう、あきらめずに
今後とも、よろしくお願いします。
祖国の子孫と世界の秩序を想い、色々ご苦労され、お疲れもあるかと存じます。
機会をみつけられた際には十分ご静養下さい。。

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