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近畿は外国人訪日客の経済効果大、過度な依存にリスク
またニッセイ基礎研究所も、関西は他の地域に比べ、インバウンド消費の効果が大きいと分析する。
26年の近畿の百貨店は、売上高全体の3・8%を外国人客が占める。関東の3・4%や中部の2・2%を上回り全国平均の2・5%よりも1・3ポイント高かった。
近畿では、関空へのLCC就航が増えたことに加え、テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」(大阪市)の人気の高まりも集客力を強め、消費に波及したとみている。
関西の外国人増に伴う好循環は、5年程度は続くもようだ。ただ「中国経済の失速による爆買いの一服がリスクになる」(藤田研究員)との懸念があり、経済を訪日外国人に依存し過ぎると、大幅に減少した際に大きな反動を受けかねない。