iOS
今年秋にリリース予定のiOS 10ではアップル純正アプリのアンインストールが可能になると報じられましたが、実は「削除」ではなく「非表示」になるだけと判明しました。アップルのソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントのクレイグ・フェデリギ氏が、アップル系ブログ「Daring Fireball」を主催するジョン・グルーバー氏のポッドキャストに出演した際に明らかにしたものです。

これまでiPhone/iPad/iPod touch用のiOSでは純正アプリのアンインストールは不可能でしたが、次期iOS 10では「削除」できると発表され、大きな快哉を呼びました。しかし、フェデリギ氏によれば「削除」機能はアプリを端末内から消去するわけではなく、iOSの一部として残り続けるとか。アプリの「再ダウンロード」も実際にダウンロードするのではなく、再びiOS 10に関連付けて使用できるようにするだけ。要するにあまり使わないアプリを「隠せる」に過ぎないとのことです。

米アップルが開発者向けiOS 10ベータ版のサポートページでも「アンインストール」という言葉を使わず「ホーム画面から消去」という表現に留めていたのは、こうした事情があるのでしょう。20個以上もの純正アプリがリストアップされているわりに、全て消し去ってもわずか150MB程度しか空き容量が増えないというのも、削除される対象が関連データに限られていたとすれば理解できます。

アップル製品を熱愛する人ほど純正アプリの消去を望んでいるのも奇妙な感がありますが、使用頻度の低いアプリを「見えなく出来る」だけでも一歩前進でしょう。限られたホーム画面のスペースを有効に活用でき、「友だちを探す」などめったに使わないアプリを視界から消せるかもしれないiOS 10の正式リリースを待ちましょう。
iOS 10では『アップル純正アプリも削除可能』→実は非表示になるだけと判明
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