僕の知る範囲内でクリック報酬型アドネットワークの事業者とその収益性について記載するので、参考にしてほしい。
アドセンス・nend・medi8は実際に使用したデータに基づいて記載、そのほかは他のサイトを参照しながら、主にアドセンスを軸に比較している。
念のため最初に申し添えるが、クリック報酬型アドネットワークとは、サイトに貼り付けてそれがクリックされることによって報酬を得るタイプの広告である。インプレッション数(広告表示回数)と連動しているものもあるが、計算式は詳しくなく、主にクリックから報酬が発生していることから、説明を省かせて頂いた。
なお、当サイトのPVは20万前後であり、各事業者の最後に記載した目安の収益はこの規模のサイトについて発生する金額を記載している。
★アドセンス
クリック報酬型のアドネットワークとしては最強であると断言しても良い、もちろん収益性についてである。貼り方の工夫やサイトの専門性と集客によるマッチングにより、収益性を高めることができる。一般的に、1000PVあたり100円は最低でも発生させると考えてよい。試行錯誤を繰り返した場合は、さらに1.5~2倍の収益を生むことが可能であり、当サイトもこの域にいる。
審査あり(住所確認含む)、振り込み手数料なし、貼れる広告はPC・スマホに各3枚ずつ、広告には色々なサイズがある、規約が厳しめ(特に性的表現など)が特徴として挙げられる。
初心者はまず、アドセンスにサイトの審査を申請し、そこを通ってからブログで収益を発生させる登竜門としてアドセンスについて試行錯誤してはいかがだろうか。サイト運営が進むと、中には成約報酬型広告に移行したり、他の手段で収益を得るなどの理由でアドセンスを外す方もいらっしゃるが、この広告を何らかの形でサイトに残している方がほとんどである。それだけ収益性が高いといえよう。
なお、ここで具体的数値を含む当サイトのアドセンス収益を公開することは規約違反行為に該当するので、残念ながらお見せできない。そのようなデータを示す場合はアドセンスを取り除いたうえでの公開か、別のメディアでの公開になるので、機会があればそこで参考にしてほしい。
現在の収益は3万円~4万円である。これは参考値。
忍者アドマックス
PCに限定すると、忍者AdMaxの収益はGoogleAdSenseの 8.7%となりました。 クリック数は 71.3%です。
とりもあえずも登録から広告配信のスピードが圧倒的なのが忍者アドマックスである。アドセンスの審査は通ってないけど、とりもあえずも広告を貼りたい、という方には良いのではないだろうか。
収益は高くない。他のサイトを参照した場合だと、アドセンスの8.7%の収益だったとか。正直、雀の涙と言わざるを得ない規模である。
振込手数料が発生してしまうのも、痛いところ。ここで低い収益性を補うことができるのではないかと考えるのだが、そうは問屋は卸さないようで。指定の銀行を利用すれば、ここはクリアできるようだが...
今回、参考にした率を素直に当てはめれば、忍者アドマックスを主軸にしたとすれば月に5000円程度の収益になる。
nend
貼り始めの頃は収益性が高めで「これは!」と歓喜するのだが、インプレッション数が増加するに従ってクリック単価がみるみるうちに下がっていく。当サイトでは2週間もしないうちに単価が9円→7円→5円、ついに3円まで下がってしまった。1日に100回もクリックされて300円というのは、正直頂けない。もちろん、他のアドネットワークと比較ての話ではあるが。
さらに振り込み手数料も安くない。忍者アドマックス同様に配信スピードは速いのだが、あくまでもメインまでの代替手段と割り切ったほうが良いだろう。広告を剥がして間もなくすると、未掲載広告のお達しが来て広告を止められてしまうのもシビアである。
最低限貼り付けたとして3000円~5000円、主軸にしたとすれば1万~1万5千円がいいところの収益だろう。
フラクト
Gさん平均クリック単価の半分~3分の1くらい
クリック課金型広告Fluct(フラクト)を導入!流れとか単価とか規約とかミンナ気になる所のまとめ!グーグルアドセンスに替わりになりえるのか? | 笑来
フラクトの収益に関する情報は、ネット上でも非常に少ない。その中で2年前に公開された記事を見つけて参照してみると、どうやらアドセンスの半分~1/3程度の収益のようだ。つまり最低でも1000PVで50~30円程度というわけか。
かつては事業者にのみ広告を配信していたが、現在では個人のメディアでも申請を通れば掲載することが可能になった。決して低いとはいえないプラットフォームだけに、少なからずのブロガーがフラクトに興味を抱いているようだ。
実は僕も3か月前、フラクトに申請を出したことがあるのだが、返事すら来なかった。いくら泡沫サイトからの連絡とはいえお祈りメールの返信くらいはテンプレートでもいいから欲しかったというのが正直な気持ち。収益性の高さから、天狗になっているのではないかとさえ勘ぐってしまう。
ともあれ、収益が高いことに間違いはないだろうから、自分のサイトに自信がある人は申請してみてはいかがだろうか。
当サイトで主軸とするなら、2万円~3万円の収益を発生させると思われる。侮りがたし。
i-mobile
CPMがなんと40円を超えてます。 サブ広告としては優秀です。
言及記事では、とにかくnendの収益が悪く、i-mobileに変更したところ好調であると述べている。最初は収益が低かったが、掲載していくうちに徐々に上向きになったとの記述もあり、nendや忍者アドマックスと比較するのならこちらを掲載したほうが良さそうだ。
CPM40円超えというのは驚異的な数値で、アドセンスのそれに迫るものはある。ただ、この数値がいつまでも続くとは限らず、最低でも半年程度のロングデータが欲しいところ。見込みでは、スマホをi-mobileを軸として広告展開すれば、月に1万円~1万5千円は間違いなく得られるのかなと。
☆medi8
クリック報酬型広告のダークホース、medi8の登場である。
当サイトに導入してから今日で12日目だが、そのデータを以下に画像で示したい。
貼り付けた初日は「う~ん、まぁまぁかな」といった具合なのだが、そこからグングンと伸びる伸びる。ただ、これは同じPVが推移して伸びていった収益ではなく、サイトへの訪問者が伸びたからこその現象であることを述べておきたい。
このように、本家のアクセスと広告が見事に連動していることがおわかり頂けるだろうか。言い換えれば、medi8というのは不安定さが無い。アドセンスは鋸の刃のように良い日もあれば悪い日もあるなどの山型グラフを形成するが、medi8は実に安定した収益源となりうることがここで実証されている。
気になる収益性であるが、端的に1クリック10円である。数多のアドネットワークを利用してきた管理者ならこの数字を見てピンとくるだろうが、「収益性は高い」のだ。1日に100クリックを発生させたとすれば1000円である。nendの300円と比較しても、実にその3倍以上。これは凄い。
使用してまだ12日間しか経過しておらず、クリック単価や収益性については今後の動向に注目したい。もしかすると、nendのようにある一定期間を経過すればガクンと成績が下がるかもしれない。ここには過剰な期待はしないでおこうと、やや身構えている。
当サイトのアドセンスを全てmedi8に変更すれば、収益はどの程度になるだろうか。少なくとも現在の5割確保は間違いなさそうだ。上手くいけば、7割~8割をカバーできるかもしれない。このことを考えると、アドセンスがアボった時のリスクヘッジとしても、このサービスは優秀であると言えるだろう。
アドセンスのリスクヘッジは?
アドセンス以外のクリック報酬型広告を貼るならmedi8!
理由は上記で述べた通り。フラクトの審査が通過している方は、それでもOK。nendと忍者アドマックスは緊急避難的に使用すべきで、i-mobileに関してはアドセンスがポシャったあとに本格運用を考えてもいいのではないかな、というのが大まかな所感。
併用してさらなるウマウマをしようと考えている人も少なからずいるのだろうが、僕的にはアドセンスを主軸にしたときの収益をいかに他の事業者でカバーできるのか、ここが重要になってくると考えている。つまりは収益先の分散、リスクヘッジである。
いつ、どのタイミングでアカウントが停止になるかわからない。ホワイトでポリシーに沿った運営を心掛けているつもりではあるが、それでもリスクは避けられない。そんな時に、従来の収益を5割以上カバーできるアドネットワークというのが、実際問題的にも心理的にも大きなバックボーンになることは、言うまでもないだろう。
(参考)広告配置
平成28年6月20日現在の当サイトの広告配置である。
色々なところで論じられているが、ここでも念のため記載しておく。効果のある広告配置というのは、サイト毎にまちまち。つまり、「これが正解」というものがない。こればかりは貼る場所を試行錯誤しながら、最も収益性の高い配置を自分で見つけるしかないと思われる。
最低条件はある。例えばアドセンスでいえばPC・スマホにそれぞれ上限の3枚を貼るだとか、露出の多い場所に貼るだとか。このような底のラインをクリアすれば、あとはサイト管理者の研究に結果の全てが委ねられていると言っても良い。
正直、広告については貼りつくした感は否めない。これ以上の広告増設は、いよいよユーザビリティを下げてしまうのかなと考えている。貼れるとすれば、あとはPCの本文1・本文2間にmedi8を1枚、といったところか。あまり広告だらけにすると、サイトの寿命を縮めるような気がして心配である。
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以上!