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「過去に.....戻れる.....?」
それは、僕のために出来たと言っても過言ではないほど、僕が望んだ事だった
しかし、そう現実は甘くない、いや、過去に戻れる時点で現実とかなんとかいっても説得力に欠けるな
僕が頭を抱えていると、美少女。八雲簪はこういった
「戻れる.....と言うより、いったん精神だけ戻って、戻った所でやりたい事をしたり、違うパターンの行動をしたり.....」
「ちょっと僕にはわかりにくいんだが」
「そうね、簡単に言うと、そこで違う行動を起こしていたらどうなったのか、というのがわかる、という事よ」
.....信じ難い話だが、僕にはいくつもやり直したいという事がある、戦場ヶ原の事とか、八九寺、老倉、羽川.....数え切れないほどの人の事で、僕は悔やんでいる
「それは.....どうやるんだ..........?」
僕は試すことにした、やり直しを
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誰しも、「あの時ああやっていれば」などと考えた事があるだろう、しかし、過去には戻れないからしょうがない、と僕は思っていた、そう、思っていたのだ
「それでは、いつに戻りたい?」と簪、それに僕は
「戦場ヶ原に告白された、あの時の公園に」と答えた
そう、僕と付き合わなければ、戦場ヶ原は怪異を克服した後も、怪異と関わらなくて良かったのだ、普通の女子高生になった戦場ヶ原を、僕はまた怪異に巻き込もうとしているのだ
「わかった、記憶からその公園を探して、準備が出来しだい転送するわ」
と、簪は僕の頭に両手を当て、目を閉じた、まるで恋愛ラブコメみたいな絵面になっている、すると
「..................見つけた、準備はいい?」
「ああ.....いつでもOKだ」
「行くわよ.....転送!」
............................................
目を開けると、僕は戦場ヶ原と公園のベンチで座っていた、八九寺は向こうで暴れている、そう、これは、八九寺真宵と出会った頃でもある
「................阿良々木くん」
戦場ヶ原が急に話しかけてきた、そしてこう言った
「I LOVE YOU」
....それに僕はこう答えた
「すまん...戦場ヶ原、僕は君とは付き合えない」
続く.....
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