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検診です
「提督。ここがこの鎮守府の病院。明石院だよ」
「え?独房は?」
「ここの地下だよ。でも提督を病院に連れて行くべきでもあるから。あと資材とか………」
少し赤くなる時雨。
「とか?」
「結婚届とかも………置いてあるよ………ってなんでこんなこといわないといけないのさ!?」
何故か怒られた。
「で?なんで俺は病院に連れて来られたんだ?」
「身体検査だよ」
ごもっともだ。先ほど倒れたばかりだった。
「明石院にようこそ!………あ!あなたがここに来た新しい提督ですか!?」
やたらとテンション高めの桃色の髪の人がしゃべりかけてきた。
「提督。あれが明石だよ。覚えておきなよ」
「時雨ちゃん!あれってなんですかあれって!」
「さ、提督。そこの椅子に座って?」
「あーー私の仕事とらないで下さいよ!!」
騒がしい人だな………
「えーと私は明石だよ!今は医者をしてる。提督は名前なんていうんですか?」
「神薙だ」
「神薙ねぇ…………明らかにやばい名前ですねぇ」
「あ、気付いたんだ」
「私達みたいなのなら気付いて当然だよ。あとは青葉くらいかな?」
「え?僕には分からないんだけど?」
「時雨ちゃんは最近の子だから知らないで当然です。説明しちゃおうか?」
「それを水鳥さんに任せていたくはないから独房ででも話そうかと」
このことは自分から話しておきたかった。
「あー水鳥さんが全部話してたよ。加賀さんぼろ泣きだったよ。提督に謝りたいとか言ってたけど?」
手遅れだった。水鳥さんはこのことになると螺子が飛ぶからなあ。
「提督?本当に僕わかんないよ?」
「あー話すから………僕はね。厳密には人間を辞めている。」
「人間を辞めて?」
「うん。私達みたいに戦艦の魂がとかじゃなくてね」
「艦娘はまだ人間だ。艦装を付けているときだけ自分の持つ魂の力を使える。一部例外はあるけど」
「俺達は神様の魂を無理矢理埋め込まれた。だからもう人間として見られない。ただの化け物だ」
そう。この世界を滅ぼすような化け物だ。
「………提督。駄目だよ。そんなこと言っちゃ!加賀が同じようなことを言ったとき。提督は怒ってくれたじゃあないか!提督のことを誰がなんと言ったって提督は僕の提督だよ」
「……………ありがとう。水鳥さん以外でそんなこと言ってくれたのは時雨だけだ」
なんでだろう。この娘にそう言われてこんなにも嬉しいなんて……………
「提督?顔赤いですよ?熱でもあるんですか?」
「明石!!赤くなんてなってないから。見間違いだから」
「怪しいですね………このあたりのことは青葉に任せておきます………さ?検診しますよ」
青葉って誰だろう?
「問題はないみたいですね?あーでも病は患うかもしれないですね?」
「……………………」
「提督?心辺りが?」
あとで明石お前を殺す。と視線を送っていたのだが明石はにやけたままだった。
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