鈴木峻、宮谷由枝
2016年6月19日21時01分
福岡市中央区天神の繁華街で19日、外国人排斥を訴えるデモがあった。これに抗議する人たちも集まり、互いに怒鳴り合う場面もあった。ヘイトスピーチ対策法が今月施行されて以降、同市中心部でこうしたデモが実施されたのは初めて。
デモは「行動する保守運動 九州」が主催。在日コリアンへの差別的な発言やデモを繰り返してきた「在日特権を許さない市民の会」の桜井誠前会長らも参加し、日の丸やプラカードを掲げて「不逞鮮人(ふていせんじん)が犯罪を起こす」「殺人集団を許さない」などと叫びながら、天神周辺の道路を約1時間練り歩いた。
一方、これに抗議する人たちも集まり、警備に当たる警察官を挟んで「ヘイトスピーチをやめろ」「ヘイトスピーチは違法だ」などと歩道から訴えた。こうしたデモをめぐっては、外国出身者やその子孫への不当な差別的言動の解消をめざし、ヘイトスピーチ対策法が今月3日に施行された。抗議に参加した在日コリアンの男性(52)は「今回は(デモ隊が)直接的な差別表現を抑えていた。法の効果が表れている」と話した。
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朝日新聞社会部
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