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アドファイブ日記

2016-06-17

理系院生が全然起業しない本当の理由

これについて、すごくいいたいことがありますね。。

僕も一応理系大学院卒で起業したというカテゴリに入るのですが、上記の筆者が言うことは概ね同意です。

ただ、理系院生が起業せずに低い年収で会社員をやったりするのは目的が「研究開発をやりたい」からなんですよね。

起業するよりも会社員のほうが圧倒的に「自分のやりたい研究開発」ができます。もう、これはマジでそうです。理系で優秀であれば有るほど「やりたい研究開発をやらせてくれるところ」へ行きます。

そして「やりたいことをやる能力が有る優秀な理系」は、稼ぎもよくなるケースが多いために、優秀な理系が「お金欲しい」ように見えてしまってるだけです。これはマジでそうで、人並みにお金は欲しいけどあくまでも第一目的は「やりたい研究開発をやれること」と考える理系院生が95%以上だと思います。

で、理系の院卒でも才能や努力や運などのめぐり合わせで、「やりたい研究開発をやらせてくれるところ」へ行けない人も一定数います。そういう人は、諦めて他の分野の仕事をしたり、僕みたいに諦められずに起業してなんとかそういう場を自分で作り出そうとするんだと思います。

それくらい、理系の院生って「やりたい研究開発をやりたい」んです。お金じゃないんです。

なので、理系が起業しない本当の理由は、「起業して(想定外に)稼げなくてお金にこまる不安」ではなく「起業したら(お金のために)詰まらないことをやらざるを得なくなる心配」のほうにこそあるんです。

「自分は独立しても食いっぱぐれないしサラリーマンより稼げる」ことなんて十分わかった上で、それでも「でも起業するより今のほうがやりたい研究開発に従事できるから」という理由で会社員やってる理系院卒なんてザラにいますよ、きっと。

もうマジでそうです。上記のブログ主はそれをわかってないよ。

じゃあアメリカの理系院生が日本よりも多く起業するのはなぜか?というと、その研究開発を評価して金を出す投資家がいるから。VCの中に国際学会でバンバン論文発表したドクター上がりのキャピタリストとかがワンサカいて、そのレベルの人が投資案件のビジネス性を評価する国なんですよ米国は。

だから日本の理系の超エリートが起業するように日本を変えるには、投資する側、ビジネスサイドに理系の天才を集めてエコシステムを作る必要があります。僕がやりたいのはまさにそれなんですよね。

そのエコシステムを生み出すには、ビジネスと技術をつなぐ豊富なノウハウとスポンサーを募る際の元金が必要で、それを得るためにも僕は自分で会社を作ってやってるんだよね。。

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