放置型スマホゲーム『ひとりぼっち惑星』。ひとりぼっちのいきものは、惑星で誰かの「こえ」を探す。

日々様々な作品が生まれている、スマホゲーム。そのなかでも、自分がプレイしていない間でも展開が進みスコアが加算される放置型ゲームは、人気のジャンルのひとつだろう。

そこで今回は、そんなスマホゲームの中から『ひとりぼっち惑星』を紹介する。このゲームは、これまでにも『ひとたがやし』や『ひとほろぼし』など独特のアートワークや設定が光るスマホゲームを送り出してきた、ところにょり氏の新作だ。

本作の舞台は、「ジンコウチノウ」同士が延々と戦争を行なっている惑星。そこで、たったひとりだけ存在するいきものが、宇宙からの声を「じゅしん」し、そして自分の声を宇宙へと「そうしん」するゲームだ。

ゲームプレイ開始当初こそ、目的のわからない世界に放り出されてしまうという感触が強いかもしれない。しかし、初めて惑星にアンテナを立て、宇宙からの声を「じゅしん」したとき、プレイヤーの多くはその世界観に心打たれるだろう。攻略のための情報を交え、さっそく紹介したい。

戦争の残骸を集め、遠い宇宙の「声」を聴くアンテナを作ろう

このゲームの進め方としては、惑星に存在する「ジンコウチノウ」たちが戦った残骸である部品を集め、アンテナを立て、そして宇宙のどこかで誰かが発した声を「じゅしん」することだ。

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たったひとり残されたいきものが、アンテナを作り、誰かの「こえ」を受信する
 
惑星上で自動で戦闘を繰り返すジンコウチノウたちは、お互いを勝手に破壊していく。そのため、基本的にはプレイヤーは戦いの様子を眺めるのみとなるが、彼らが戦ったあとの残骸となる部品にタッチして回収することで、アンテナを作るための部品を集めることができる。

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ジンコウチノウが戦ったあとには、部品が落ちていく。ジンコウチノウは、彼らの頭上にあるゲージが無くなると破壊される
 
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部品の落ちている部分を指でなぞることで、部品を回収することができる
 
ジンコウチノウたちの戦いに介入する方法としては、「電波」を使う必要がある。電波を使うと、圧倒的な破壊力を持つ巨大なジンコウチノウが現れ、他のジンコウチノウを駆逐していく。これにより、部品を大量に手に入れることができるのだ。

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画面の中央にあるのは「電波」を使うためのボタン。これを使うと……
 
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おそろしいほどに巨大なジンコウチノウが!一定時間内に他の存在を破壊しつくしていく。このジンコウチノウにもゲージが存在するが……?
 
部品を集めることで、アンテナを作るための材料としたり、戦争を行なうジンコウチノウの種類を増やしたり、「電波」の有効時間を延ばしたりすることが出来る。種類を増やすことで生まれる新しいジンコウチノウは、より大きく、より多くの部品を落とすため、まずはジンコウチノウを増やしていくことをオススメしたい。
また、ゲームを遊んでいない時間も部品は自動的に集められているため、時間を置いてゲームを再開して、たまった部品を確認してみるのも良いだろう。

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集めた部品は、様々な用途に使うことが出来る

アンテナで受信することが出来るメッセージとは……?

ある程度の部品供給が安定してきたら、アンテナを立てよう。「こえ」を受信するためには、まずアンテナの建設と、メッセージの受信のために部品を使うことが必要だ。この二つの工程を踏むことで、だれかの声を聴くことが出来る。

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アンテナの建設、メッセージの受信にそれぞれ部品が必要だ
 
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建設と受信の両方を行なうことで、メッセージを受信することが出来る
 
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ひとりぼっちの惑星に届くメッセージにて語られる内容とは……?切なさを感じる内容は必見だ
 
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受信だけではなく、自分の声を「そうしん」することも出来る。自分の声は、誰かに届くだろうか?

本作は、練り上げられた世界観設定や、音楽から醸される雰囲気のほか、ジンコウチノウたちのデザインなど、アートワークにも拘りこだわりを感じることが出来る。アンテナで声を受信することで語られるメッセージとは何なのだろうか?独特な感性を感じることが出来る新作を、ぜひ遊んでみてほしい。

また、本作を楽しめたプレイヤーは、ところにょり氏の過去作である『ひとたがやし』や『ひとほろぼし』もオススメしたい。

[基本情報]
タイトル 『ひとりぼっち惑星』
制作者 ところにょり
クリア時間 3時間~
対応OS Android(2.3以上) / iOS
価格 無料(ゲーム内課金あり)

ダウンロードはこちらから
Android版
Android app on Google Play

iOS版(今後配信予定)

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    poroLogue(@poroLogue

    大学在学中にフリーゲームをテーマとした論文を執筆。もぐらゲームス共同編集長。これまでには『帝国魔導院決闘科』の川崎部さん、『ACDC』のspace not farさんなどのゲーム作者インタビュー。「power of games」では「艦これ会議」の企画案や、フリゲ2013記事の執筆など。詳しくはこちら。思い出に残っているゲームは『Berwick Saga』。