みなみ「楽しく回れた」アマ初2勝&完全V王手
◆女子プロゴルフツアー ニチレイレディス第2日(18日、千葉・袖ケ浦CC新袖C、6569ヤード=パー72)
最強女子高生アマチュアが再び歴史的偉業に王手だ! 首位で出たツアー1勝のアマチュア・勝みなみ(17)=鹿児島高3年=が5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算10アンダーの単独首位となった。1988年のツアー制施行後、初となるアマチュアでの2勝目とアマの完全優勝に王手を掛けた。また、勝てば宮里藍の18歳262日を更新し、ツアー史上最年少での2勝目を達成。ツアー初優勝を目指す韓国のペ・ヒギョン(23)=フリー=が1打差の2位。
ノリノリの一日だった。何をやってもうまくいった。勝は、威風堂々とリーダーボードの頂点をひた走った。5番では、グリーン左7ヤードのラフからチップインバーディー。9番では8メートルのバーディーパットを決めて大歓声の中、笑顔でお辞儀した。ツアー44戦目で自身初の2日連続60台をマーク。「今日は長かったで~す。スタート前にドキドキドキってなって。でも途中からリラックスして、楽しく回れました」と2日連続の会見場で満面の笑みを見せた。
約30分のハーフターン時の休憩で、鼻歌を歌ってリラックスした。「頭の中に流れてきた」というサザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」。キャディーの母・久美さん(49)が「大好きだった曲」だという。首位の重圧と緊張が和らぎ11、12、16番で2メートル前後、17番で5メートル半のパーパットをねじ込んだ。「17番のパットはミスで左に出たのにあれってビックリしました」とおどけた。
15年9月以来、2度目の最終日最終組。過去、国内女子ツアーで最終日最終組で回って勝ったアマはいない。アマでの2勝目&完全Vも前人未到だ。「(単独首位はツアーでは)初めてのことで、緊張で手が動かなくなることもあると思う。自分の目標を決めて達成したい。5つバーディーを取ることです」。マイペースに1打差を逆転した、14年5月のKKT杯バンテリンレディスとは異なる勝ち方を演じきる。(榎本 友一)