そんな中で、ふと「自分は誰からも愛されていない」と分かってしまったり、「私は見捨てられている」と思ってしまうこともある。
東南アジアの荒んだ売春宿の女性たちは、みんなひとりになるとそんな切ない表情をすることが多い。
だから、だろうか。彼女たちはひとりになりたがらない。気が付けば仲間としっかり手を握り合っていたりする。暑いのに、いつも誰かと密着している。
寝るときでさえも、誰かにそばにいて欲しいのか、客がつかない夜は、わざわざ仲の良い友達と一緒に寝ようとする。
インドネシアのリアウ諸島の女たちは、夜の売春宿の中で孤独になるのを嫌って、他人が隣にいても暑苦しいベッドで誰かと一緒に寝る方を好んでいた。
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