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 英中部リーズ近郊の町バーストルで、男に刃物で襲われ、銃で撃たれて死亡した労働党の女性下院議員ジョー・コックスさん(41)は、地域社会の融和に情熱を傾けていた。凶行は、地元に暮らす多くの移民やその子孫に衝撃を与えた。

 17日夕方、バーストルの隣町バットレイで、インド系イスラム教徒らが追悼集会を開いた。人口約4万人の町はコックスさんの選挙区で出生地でもある。1950年代以降にインドやパキスタンから低賃金で働く労働者としてやってきた移民の子孫が多い。

 イスラム教徒が日没前の外出を控えるラマダン(断食月)期間中にもかかわらず、集会には雨の中、数百人が詰めかけた。英国国教会の牧師たちも出席した。会場に入りきれない人は、階下の別室で追悼の言葉に耳を傾けた。